第三十一話 ページ32
セレス「それと貴方は何故扉のカギを締めていたのにわたくしが入ってきたのか疑問がっていましたね。まあその理由は簡単に言えばこれを使ったからですわ」ジャラ
苗木「(あ...確かあれは)」
江ノ島「キリギリスがいつも使っていた道具の一つだな。そりゃあ。そういえば確かあんたはキリギリスと同じ部屋だったからねー。だからまあ盗んでくるのも簡単ってわけか！うぷぷ！」
セレス「ええ。本当は勝手に人の私物をあさるのは悪いと思ったんですが、今霧切さんは舞園さんと一緒に食堂でコーヒーを飲んでいますからね。ですからまあ今回ばかりは使わせてもらいました。霧切さんが豪語していた探偵の七つ道具という奴を...」
戦刃「苗木君！！」ガシャーン！
三人「！！？」
戦刃「大丈夫！？ついさっき悲鳴みたいなものが聞こえたけど！？もしかして盾子ちゃんがまた何か苗木君に悪い事をやったの！？そしたら今日という今日はお姉ちゃんとして盾子ちゃんの事を」
苗木「(いや...戦刃さん...僕の為に態々助けに来てくれるのは嬉しいんだけど、何も窓ガラスをけ破って入ってこなくても)」
江ノ島「(しかもこの緊張感ある空気の中で入ってくるまた何とも残念なお姉ちゃん。しかもそういえば忘れてたけどお姉ちゃんって澪田先輩と同じぐらい耳が良かったんだったけ。まあどちらにしても残念な事には変わりはないけどね。この姉は)」
セレス「ま...まあ...とにかく今回ばかり大目にこのわたくしも見てあげますが、もし次に苗木君に手を出した時は、石丸君や学園長に言いつけますからね。では苗木君。少しわたくしと一緒にゲームでもやりましょうか。貴方の気持ちを落ち着かせる為にね」
苗木「う...うん...わかったよ...セレスさん...じゃあ江ノ島さん。また後でね」バタン
江ノ島「全て残姉のせいだ...全てこうなったの」
戦刃「え？今回の事件私何も悪くないよ？それより盾子ちゃん！今からこの私が！」
江ノ島「(はぁー...絶望的にめんどうくせぇー...こいつ)」
廊下
苗木「ありがとう。セレスさん。僕の事を助けてくれて。もしあの時君が僕を助けてくれなかったら今頃僕は...」
セレス「いえいえ。こちらとしても貴方をあんなギャルに取られるわけにいきませんから。それにあのまま続いていたら、この小説も18の所にチェックを入れないといけなくなりますからね。それだけは絶対に阻止しないといけなかったので」
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作者名：BF | 作成日時：2015年2月18日 19時
