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第三十話 ページ31

江ノ島「何故なら強い絶望にはその対となる強い希望が必要だから。だから私は苗木を求める。そう私の絶望をもっと強いものにしなければいけないから」

苗木「江ノ島さん何を言っているの...?」

江ノ島「いうならば光と闇。強い光があるからこそ、その分強い闇が生まれる。そうそれこそが私と苗木。だからいつだって私を完璧に満足させてくれる人間は」ギュ

江ノ島「あんたしかいないってわけよ!苗木!」カァ!

そういって江ノ島さんは僕の体から降りてゆっくりと僕を抱きしめる。勿論そこまで弱い力ではない。そして江ノ島さんはそのまま僕の耳元で小さい声で囁き始めた。

江ノ島「苗木...私あんたの為だったら何でもしてあげるよ...そう何でも...」

苗木「ひぃ!」

江ノ島「もしかして殺して欲しい奴でもいるの...?それだったら苗木の代わりにこの私が殺してあげるよ...例えどんな奴でも」

苗木「やめて...!」

江ノ島「それとも苗木は私と交わって新たな希望を作りたい...?でもそうしたらどんな子が生まれてくるんだろうね...苗木みたいに希望を持った子か、それとも私みたいに絶望に持っているか...はたまたその二つを持っているか...まあどちらにしろ私には関係ないかな...だって例えどんな子だったとしても生まれてくる子は正真正銘私と苗木の子供なんだからね...それにそうすれば他の女子達の絶望も、沢山見れるしね...うぷぷぷ...!」

苗木「嫌だ...!嫌だ...!」

江ノ島「大丈夫だよ...苗木...そんなに怖がらなくても...だって一度人間なんて火がついたらそのまま」

苗木「もうやめてよ!江ノ島さん!」

そう僕が大声で言った途端、江ノ島さんは素早く僕の体から飛びのいた。僕は一瞬何が起こったのかわからなかったけど、でも壁に刺さってる物を見てすぐそれが誰なのかわかった。だってあれは



セレス「わたくしのナイトに何をやっているのですか?この小汚いギャルが」

苗木「セ...セレスさん」

江ノ島「チィ!どうやってここに入ってきた!セレス!ちゃんとカギは締めておいたハズなのに!しかも今の攻撃で私の頬から少し血が出てるな...ま!でもそんぐらいのキズなんて別にこの俺にとっちゃっー関係ねぇーんだけどな!うぷぷぷ!」

セレス「本当は貴方の体にわたくしが加工したトランプを突き刺しても良かったのですが、まあさすがのわたくしもそれはやめておいてあげましたわ。貴方も一応女の子なので大きなキズを体に残すのは嫌だと思いますのでね」

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作者名:BF | 作成日時:2015年2月18日 19時

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