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「赤葦、離して」

「え、彼女になってくれるんじゃないの」

「ならないし、離して」


私がそういうと、名残惜しそうに私から離れていく赤葦の温もり。
肌寒さを感じて、私は木葉さんのジャージを羽織る。

制服の上から着るジャージは意外と可愛く見えるから好き。
木葉さんのは大きいからなおさら。


「木葉さんの?」


赤葦がジャージの襟を掴む。
ドンッという鈍い音が響く。
私は反射的に赤葦の背中に回し蹴りをしてしまった。

赤葦が地面に倒れないように支えるも、時すでに遅し。
赤葦は地面に膝をつく。


「あ、ごめ、大丈夫?」

「いや、俺こそ急につかんでごめん」


腰をおさえて立ち上がる。
回し蹴りは攻撃っていうよりも相手をひるませるだけのもの。

大したダメージはないだろうけど、相手はスポーツ選手。
何かあっては困る。


「これ、やっぱり喧嘩のやつ?」

「そう」


私は生まれた時から赤葦とは違う。
赤葦みたいな普通な家庭で育った子とは違う。

小さい頃から、パパから叩き込まれた護身術や喧嘩のやり方。
バックには常にヤクザがついてる。


「赤葦、やっぱり私と関わるのやめなよ」

「なんで?」

「……私、木葉さんと付き合ってるから」


そうとだけ言い残して、木葉さんの元へ向かった。
とっさについた嘘。

謝りに行かなきゃ。
赤葦は私みたいなゴロツキと関わっちゃいけない。

☆16→←☆14



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星猫 - 初対面で質問をしたり、人の作品を盗んだり、成りすましのミリア、雪華も悪質なコメントである質問も合作を放置と誘いをしてしまったんです。誠に申し訳ありませんでした。作るの引退をしますのでお詫びします。 (2021年4月19日 13時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨彩&みや | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年10月10日 6時

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