36喫茶店 ページ37
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Yuta side
今日のデートはまぁまぁ成功？
Aちゃんの笑顔もたくさんみられたし、距離もだいぶ縮まった。
帰りが遅くなっちゃったのは申し訳ないけど。
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ふと横を見ると、Aちゃんはスヤスヤと眠っていた。
今日いろんなとこ行って疲れちゃったかなぁ。
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寝顔、かわいいな。
そんなことを考えていると電車が停止する揺れで
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Aちゃんが俺に寄りかかってきた。
香る、女の子の匂い。
当たっている腕にはすごく柔らかい感触がして
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岸「やべぇ……」
抱きしめたい。
俺と理性との戦いが始まった。
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再び顔に視線を落とすと
ああ、唇も柔らかそうだな
うまそう…
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キス、したいな。
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何考えてんだ俺
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頭ではわかってるんだけど体が勝手に動いて
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俺は無意識でその唇に近づいていた
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『…んー、ゆう、たくん？もうついた？』
ちょうどのタイミングで起きるAちゃん。
俺は平静を装って前を向いた
岸「あー、あと5駅くらいかな、まだ、寝ててもいいよ」
『うん…』
Aちゃんは再び眠りについた
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無防備だなぁ。
俺が今何しようとしてるか…
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もう一度唇に目を向ける。
吸い込まれるように魅入ってしまう。
ああ、ダメだ。耐えろ俺、
でも、あと数センチで重なりそう_____
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そのとき
止まった駅に人が乗り込んできた。
俺はとっさに顔を正面にもどした。
つくづくタイミング悪いな…
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でも、これで嫌われる未来を想像して
何もしなくてよかった、と安心もした。
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作者名：Mother | 作成日時：2019年9月18日 6時
