22喫茶店 ページ22
それから、優太くんから
「無事帰れた?」と連絡が来て
「うん」と返して終わってしまった。
なんて広がりのない返し方なんだ、と思いつつ
何を送ればよいのか分からず、そのままにしていた。
.
愛「A、最近ぼーっとしてるけど、好きな人でもできた?」
『えっ、いないけど!』
突然愛子に言われて、声が裏返ってしまう。
愛「その反応は、いるな笑」
『いないって!』
愛「じゃあ、それ誰を待ってるの?」
.
そう言われて気づく
.
いつか連絡が来るかもしれないなんて期待していて、
気づけば、携帯の画面を開いて待っていた。
『えっと、これは…。』
愛「やっとAにも春が来たかー!
全然恋してないから心配してたけど、やっと安心したよ。」
『だから、恋なんか…してないって…。』
そう言う自分の声は、自分でもわかるほどに
自信がなかった。
.
.
これが恋なんだろうか。
.
.
恋ってどんなだっけ。
.
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作者名:Mother | 作成日時:2019年9月18日 6時