イカれた聖職者【文スト】

１０． ページ10

中也「いいか？アンタは一応ポートマフィア(こっち)側の人間なんだぞ！？」









『そうですね。ですが私はそれ以前にここの聖職者でもあります。









迷える子羊を導いてあげるのが、我々の役目なのですよ』









Aが笑顔を向けそう云うと中也は諦めたように座りなおした。









中也「はぁ〜〜〜……アンタは危機感ってもんが全くねぇのな。









そのうち変な男に捕まっちまいそうだぜ」









『フフ、ご安心ください。私は”生きている”人間には全くもって興味がありませんので』









中也「そうだったな。だからアンタは……神父を殺した」









中也の言葉にAは不適な笑みを浮かべた。









『だってその方が……素敵でしょう？』









Aの不適な笑みに中也は顔を引きつらせながら笑った。









中也「イカれた聖職者だぜ」









中也はそう云うと外套を肩から掛け教会を出て行った。

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