痛みを感じない女 Part３【イナギャラ】

１３４． ページ34

それからしばらくして、練習時間になった。









皆は暑さの中でも懸命に練習を続けていた。









その時、パスミスで大きく飛んだボールを何者かが蹴り返し、それはゴールに突き刺さった。









ボールを蹴った方を見れば、そこには腕が機械でできたガードン人がいた。









皆帆「あの腕……機械推進派のガードン人だね」









ゴードン「我が名はアルベガ・ゴードン。ガードンの代表として挨拶に参った次第」









神「これがガードン流の挨拶なのか？」









九坂「喧嘩売ってんのかっ」









天「九坂っ、挑発に乗っちゃだめだ」









天馬が九坂を抑えている間、ゴードンはそれを見て笑っていた。









真「しかし、本当に機械化された腕なのですね」









瞬「フンッ、単に翼を捨てた鳥人間じゃないか」









ゴードン「翼など必要ない。我々は究極の進化のために翼を捨てたのだ。









そしてこれで、あらゆるものを作り出す力を手に入れた。









この腕によって生み出される創造の力っ……覚悟しておけ、お前達はここで負ける運命にある。









究極の進化を遂げた我々の力、思い知るがいい」









ゴードンのその発言にAは静かに笑っていた。









『究極、ねぇ……』









神「宣戦布告というところか」









ゴードンはそれだけ言うとそのまま帰って行った。









『やっぱり、鳥に変わりはないみたいだね……









さぁ皆、練習を再開するよ』









アース「「はい！」」

１３５．→←１３３．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す