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自宅に帰ってきたA。リビングに行くと、豪炎寺が夕飯を作って待っていてくれた。
豪「早かったな。準備は済んだのか?」
『えぇ、宇宙船のシステムも良好だし、何もなければいつでも出発できるよ』
豪「そうか……」
2人の間に少しの沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは豪炎寺だった。
豪「できることなら、俺も一緒に行ってやりたかった……」
豪炎寺の言葉にAは困ったように微笑んだ。
『君は、ここでやることがあるじゃないか。こういうことは、私が一番の適任者だと言ったのは君だよ?』
豪「わかってる……わかってはいるが……自分の大切な妻を未知の世界へ行かせるのは、やはり心配なんだ……」
豪炎寺はそう言ってそっとAを抱きしめてきた。
豪「行くなとは言わない……だが、必ず無事で帰ってきてくれ。お願いだ……」
豪炎寺はAを抱きしめながら頭をAの肩に乗せた。その声はかすかに震えていてAは優しく豪炎寺の頭を撫でた。
『えぇ、約束するよ……ちゃんと無事で帰ってきたら、うんと甘やかさせてもらうよ』
豪「あぁっ、お前の好きなケーキを用意して待ってる』
2人はお互い笑い合った後、そっと口づけを交わした。
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ベルモット - 「サッカーなんてクソ食らえ 」と共に読み進めています。新シリーズでも設定が憧れます。自分もイナズマシリーズの夢小説を投稿している身なので参考にさせて頂いています。 (2019年11月19日 17時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - キタキタ告白シーン!!!ホント更新ペース早すぎですよ梅こんぶさん!まあそれが嬉しいんですけど!!!! (2019年11月12日 7時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年11月11日 0時