痛みを感じない女 Part7 【イナクロ】 (ページ5)

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後半戦開始のホイッスルが鳴り響く。

その瞬間、皆はキーパーを除いた全員で相手をマークし、フェイとザナークが上がっていく。

その時、SARU達がマークを振り切ってフェイ達を追いかけていく。

天「いかせない！」

天馬達は化身アームドを発動させSARU達を再びマークした。

鬼「化身アームドか。確かに持続時間は短いが、瞬発力はミキシマックスより上だ」

豪「だが、体力がいつまで持つか……」

Aはそんな中天馬達を見て笑みを浮かべていた。

そしてボールはザナークに渡りザナークはシュートを放つが、それは惜しくも止められてしまう。

皆が悔しそうな顔をする中、信助が声をあげた。

信「天馬ー！皆のプレーでボールが繋がったよ！」

天「！そうだよ……」

神「どうした天馬？」

天「そうだ、この気持ちっ……ボールが繋がって嬉しい……シュートが決まらなくて悔しい……

これが……俺達のサッカー！」

天馬の言葉に、ベンチにいるA達は小さく微笑んだ。

円「Aの作戦通りだな」

『フフ……』

遡ることハーフタイム＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

『では、後半の作戦を伝えるよ。

……死に物狂いで相手に食らいつけ』

「「え？」」

『試合が始まってすぐに全員で相手をマークするのだよ。

その間に、フェイ君とザナークの二人でゴールを狙う。その代わり、この作戦は如何に君達がSARU達を足止めできるかが掛かっている』

天「やってみます！皆行こう！」

「「おう！」」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

鬼「姉さんは、彼ら自身のサッカーを思い出させるためにあの作戦を伝えたんですね」

『なぁに、私はちょっとした手助けをしたにすぎないよ。

私が言わなくとも、彼らはきっと自分達で答えを見つけていたはずさ。

それに、彼らにはもう一つの作戦を伝えてある…』

Aはそう言って不適に笑った。