夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ46)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:151,045 hit

９６．ページ46

鬼「俺達のサッカーはっ！」

佐「俺達のサッカー？俺達のサッカーは負けたじゃないか！」

佐久間が再びボールを蹴った。

しかし鬼道にぶつかる寸前、円堂がそれを受け止めていた。

鬼「円堂……」

円「影山に従う奴等に俺達のサッカーなんて言わせない。

俺は今までサッカーを楽しめばいいと思ってきた。勝ち負けはその結果だって。

だけど、今日は違う……お前達の間違いを気付かせるためには戦って、絶対に勝ってみせる！

見せてやるよ！本当の俺達のサッカーを！」

『円堂……』

Aは円堂の言葉に少し微笑んだ。

佐「今度はお前が敗北の屈辱を味わうことになる。俺達には秘策があるのさ」

不「おっと！それまで。敵に情報教えちゃだめだぜ。

ま、精々頑張るんだな……っとその前にやることやっとかねーとなぁ？」

その瞬間、不動がAめがけてボールを打ってきた。

『っ！？』

Aは避けきれずそのままボールに弾き飛ばされてしまう。

鬼、円「「A！！」」

二人が呼びかけるもAは立ち上がる気配がない。どうやら打ち所が悪く気絶してしまった様子だ。

そして不動はそのままAを抱えあげた。

不「よいしょっと……おぉー軽い軽い」

鬼「Aを何処に連れて行く気だ！」

円「Aを返せ！！」

佐「総帥からの命令だ。この女は今日の試合には必要がない」

鬼「なに！？」

不「そういうこった。この女は勝負が終わるまで拘束させてもらうぜ。

返してほしけりゃ試合に勝つんだな」

そう言って不動達は気絶したAを抱えそのまま去って行った。

鬼「待て！……グッ」

鬼道は佐久間にぶつけられた時の痛みがまだ残っており追いかけることができなかった。

円「くそっ！Aは必ず取り返してやる！」