夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ45)

今日:2 hit、昨日:7 hit、合計:151,038 hit

９５．ページ45

佐「あの時、俺達が病院のベッドの上でどれほど悔しい思いをしたか、お前にはわからないさ」

源「動けないベッドの上で、俺達がどんな思いだったか……」

佐「雷門イレブンに入り勝利を掴んだお前には、絶対にわからない」

源「お前には勝利の喜びがあったろうが、俺達には敗北の屈辱しかなかったんだよ！」

円「そんな言い方ないだろ！鬼道は、お前達の為にも世宇子を倒そうって！」

その瞬間、鬼道が円堂を止めた。

そして鬼道は佐久間と源田に向け、深く頭をさげた。

鬼「すまなかった……」

円「鬼道っ」

不「はっはっはっは！あの帝国の鬼道が人に頭下げてるよ！あははは！」

『おい、黙れっ……！』

Aが不動の方を強く睨んでそう言った。

不「おっかねーなおい」

不動とAはお互いを睨み合ったままだ。

鬼道はその間もずっと頭をさげている。

鬼「すまなかった……お前達の気持ちも考えず、自分だけの考えで行動してしまった……

何度でも謝る！だから、影山に従うのはやめてくれ！」

佐「遅いんだよ！」

その瞬間、佐久間の蹴ったボールが鬼道の腹に直撃した。

『鬼道っ！』

Aが鬼道に駆け寄るが鬼道は再び立ち上がり佐久間達に近づく。

鬼「佐久間っ」

佐「敗北の屈辱は勝利の喜びで拭うしかないんだ」

鬼道は再び蹴り飛ばされてしまう。

円「鬼道！」

鬼「これはっ、俺とこいつらの問題だっ！」

円堂とAは鬼道のその言葉に何も言いかえす言葉が思いつかない。

不「そうそう。手は出さない方がいいぜ」

鬼「どうしても、影山から離れないのかっ」

源「そうだ。総帥だけが俺達を強くしてくれるんだ！」

鬼道は再びボールを受け、膝をついてしまった。