痛みを感じない少女〜Another Story 5〜

２１２． ページ12

グラウンドに戻ってきた頃には、後半戦が始まっていた。









『監督、皆の調子はどうですか』









瞳「Aさん、戻ってきたのね。








皆ならもう大丈夫、必ず勝ってくれるわ」









『そうですか……』









Aは皆に向け小さく微笑んだ。









試合を見てみると、雷門の仲間を信頼したパス回しにジェネシスは翻弄されボールに触れることができないでいた。









そして雷門はそのままデスゾーン２で同点に追いつく。









『仲間を思う心が雷門を強くする……この強さに、彼らは敵うはずがない』









そして相手のシュートは進化したムゲン・ザ・ハンドで立向居が見事に受け止めた。









リ「よっしゃー！」








目「ムゲン・ザ・ハンドG3!」









『フフ、究極奥義に完成無し……スゴいじゃないか立向居君』









吉良星二郎の方へ目線を向けると、あり得ないものでも見たかのような表情をしていた。









それを見てAは不適に笑っていた。









その時、星二郎がグラン達に指示を出し始めた。









星「グラン、リミッター解除だ」









グ「リミッタ解除……！？父さん！そんなことをしたら皆が！……ハッ！」









星「怖じ気づいたのですかグラン。貴方にはガッカリです。









ウルビダ、お前が指揮を取りなさい」








ウ「はい、お父様」









グ「父さんっ！」









『リミッター解除……嫌な予感が当たらなければいいのだけど……』

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