５４． ページ4
『私は有人に頼んで、一星君の弟の光君が入院しているという病院に向かわせたのだよ。
でも、その病室に一星光君の姿はなく、その日一日待っても帰ってこなかったそうなのだよ』
充「そんな筈はないっ、光は、光は今もあの病院にっ……」
灰「まさか、弟がいるってのも嘘なのか？」
『いいや、彼にかつて兄弟がいたのは事実だよ』
稲「かつて……？」
その瞬間一星は頭を抑えて苦しみ出す。
稲「一星！大丈夫か！？」
明日人が声を呼びかけると一星は顔をあげた。
充？「に、兄ちゃん……？こ、怖いよ兄ちゃんっ、ここはどこっ……この人達一体何を言ってるのっ
クッ……光、大丈夫だっ！兄ちゃんがついてっ……」
坂「一体何が……？」
『入院していたのは、一星君本人だったのだよ。
彼は、解離性同一性障害。簡単に言えば二重人格』
稲「二重人格……」
円「じゃあ、一星の弟っていうのはやっぱり……」
趙「事故で父親と一緒に亡くなってしまったようです」
岩「じゃあ、俺は一体誰と文通してたんでゴス……？；」
野「恐らく、一星君本人だろうね。病院に居るときは弟、光君の人格が。一歩病院の外に出ると兄、充君の人格が肉体を支配していたんだ。
今の一星君は、一星充にも一星光にもなりきれず中途半端な状態で存在してしまっているんだよ」
『そういうことになるね』
一星は未だに頭を抱えて苦しんでいる。
稲「監督っ、Aさん！一星を助ける方法はないんですか！？」
『あるよ。一星充君は一星光君との人格統合を経て、はじめて本来の一星君に戻ることができる』
吹「人格統合？」
皆は聞き慣れない言葉を聞いて頭に疑問符を浮かべた。
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月奈 - 久しぶりに読みましたが、とても面白かったです。続きも頑張ってください。 (2019年10月18日 18時) (
レス) id: d43d89ba6b (このIDを非表示/違反報告)
鈴丸 - 初めまして！このお話を読ませてもらっています。更新停止になっておりますが大丈夫ですか？ (2019年10月10日 17時) (レス) id: ba65a03c45 (このIDを非表示/違反報告)
46猫(プロフ) - ふつくしいイラスト…眩しすぎて目が…！！ (2019年9月3日 21時) (レス) id: d55f453f72 (このIDを非表示/違反報告)
ラミア(プロフ) - お話読ませてもらってます！ 夢主のドレスめっちゃいいです！ とてもカッコ可愛いっていう感じですね！！続き楽しみにしています！！ (2019年9月3日 17時) (レス) id: be88fed4af (このIDを非表示/違反報告)
クッキー - すごいいいお話です。これからも頑張ってください。 (2019年9月1日 15時) (レス) id: 1630363076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年8月27日 15時
