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皆は試合が終わって円堂に駆け寄る。
秋「円堂君、今のって……!」
立「ぎゅーんですよね!円堂さん!ダンッ、ぎゅーん、ドカン!今のは絶対正義の鉄拳ですよ!」
一「円堂っ、そうなのかっ?」
塔「とうとうやったんだな!」
しかし円堂はどこか複雑そうな表情をしている。
円「うーん……なのかな……
確かに、ぎゅーんって感じだったけど、俺無我夢中でどうやって出したか全然覚えてないんだ」
秋「全然?」
円「あぁ…全然……」
その時、綱海が円堂達のところへやってくる。
綱「すげーな円堂!」
円「ん?」
綱「あれ、サーファーが波に呑まれそうな時にボードからすっ飛ばされないようにするときの動きだぜ。こうやって腰入れてよ!」
円「そうか!あの時俺、こうやって腰を入れてっ!」
綱「え?違うだろ。こうだよ!」
円「え?こうか?」
『どこが違うのかさっぱりだね』
綱「やっぱまぐれか。ま、そう簡単にできる動きじゃねーからなぁ」
円「綱海、俺にサーフィンを教えてくれないか?」
綱「え?」
円「俺、その動きマスターしたいんだっ!マスターして、必殺技を完成させたいんだ!」
綱「やめとけやめとけ。マスターって、素人がやって簡単にできる動きじゃねーんだぜ」
円「俺覚えたいんだどうしても!覚えて完成させたいんだ!」
綱「そりゃ気持ちはわかるけどよ。気持ちだけじゃできねーこともあんだからさ」
円「でも綱海、お前にはできたよな?」
綱「俺に?」
円「綱海だってサッカーやったことほとんどないのにあんなスゴいシュート打てたじゃないか!どうしても点を入れたいって気持ちがあったからだろ?
綱海、頼む!」
綱海は少し考え、諦めたように小さく微笑んだ。
綱「わかったよ、敵わねぇな。教えてやるよ。
でもいいか?海ってのは半端じゃねーんだ。手は一切抜かねぇからな」
円「あぁ!ありがとう綱海!
よーし!そうと決まれば早速特訓だ!」
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ベルモット - エイリア学園編もクライマックスですよね。FFI編楽しみにしています。 (2019年8月27日 6時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年8月25日 15時