痛みを感じない少女～Another Story 3～ (ページ3)

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それから円堂達が話を終え帰ってきた。

『それで？何の話だったのだい？』

Aは一緒に行った夏未に聞いた。

夏「円堂大介さんのノートに”究極奥義”って言われる技が載ってあったの」

『究極奥義ね……円堂のことだから、絶対に身につけるとでも言ったんじゃないのかい？』

夏「さすがね、正解よ」

『だったら、円堂君がその技を完成させるまで見守るしかなさそうだね』

その時、陽花戸中のサッカー部がこちらにやってきた。

戸「俺は陽花戸中キャプテンの戸田。君達の活躍はよく知ってる！俺達皆、君らのファンさ！」

円「そんな、ファンだなんてっ」

戸「よろしく頼むよ！」

円「ありがとう！皆よろしくな！」

陽花戸「「よろしく！」」

戸「ん？おい立向居何してんだ？円堂君だぞ？

どうしたんだ？円堂さんに会えたら俺感激ですとか言ってたのに」

目線の先にはチームメイトの背中に隠れている男の子がいた。

立「は、はいっ！」

立向居はガチガチに緊張しながら円堂に近づいていく。

壁「手と足一緒に出てたっす……」

立「え、え、円堂さん！お、俺、陽花戸中１年、立向居勇気ですっ！」

円「え、あ、おう；よろしくな！」

円堂は立向居に手を差し出した。

立「あ、握手してくれるんですか！？」

円「もちろんさ！」

立向居は嬉しそうな顔で円堂の手を握った。

立「円堂さん……！感激です！俺もうこの手一生洗いません！」

円「いや、ご飯の前には洗った方がいいぞ？」

立「ですよね……；」

皆はポカンとしか顔で二人を見ていた。

円「君もサッカー好きなのか？」

立「はい！大好きです！」

戸「立向居は元々MFだったんだけど、円堂君に憧れてキーパーに転向したんだ」

円「それ、本当なのか？」

立「は、はいっ」

戸「立向居、アレをみせるんじゃなかったのか？」

円「なんだ？アレって？」

立「俺が習得したキーパー技ですっ。でも円堂さんに見せるのは緊張するなぁ」

円「見てみたいな！」

立「ほんとですか！」