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外に出て公園に来ると、平日の昼間なので公園で遊んでいる子供も少ない。
その中でもやはり遊んでいる子供はいる。全員Aより年下でAの弟の太陽と同じくらいの年齢の子供達だ。
子供達はサッカーをして遊んでいて皆笑顔でボールを追いかけている。
Aはそんな子供達を光のない目で眺めていた。
ベ「A」
ベルナルドに名前を呼ばれると、前からサッカーボールが優しく転がってくる。Aはそれを足で受け止めた。
ベ「少しやるか？」
『……はい』
Aとベルナルドはしばらく二人でボールの蹴り合いをしていた。
ベ「ほぅ、中々上手いな。ならこれはどうだ？」
ベルナルドが蹴ったボールをAは追いかけ受け止める。
『お上手ですね、ベルナルド様』
ベ「サッカーはよく弟と一緒にしていたからな」
『弟……』
その時、一瞬だけAの頭に太陽の顔が思い浮かんだがそれは一瞬で消えてしまった。
そして空が夕陽でオレンジ色に染まりはじめた頃、ベルナルドの携帯が鳴り響く。
ベルナルドは携帯を見ると電話の相手の名前を見て慌てて電話に出た。
ベ「はいっ……はい……今すぐ戻りますっ……」
ベルナルドはそう言うと電話を切ってAの方を見る。
ベ「A、すまないが急用ができた。一人で財団のビルまで戻れるな？」
『はい』
ベ「良い子だ」
ベルナルドはそう言うとAの頭を軽く撫でると急ぎ足でどこかに行ってしまった。
一人になったAはベルナルドが置いていったサッカーボールを持ち上げそれをジッと見つめた。
その時、小さい子供達がAの元へやってきた。
「お姉さんも一緒にサッカーやる？」
話しかけてきた男の子と太陽の顔が重なる。Aは自然とその男の子の頭を撫でていた。
「え？お姉さん？どうしたの？…………なんで泣いてるの？」
『え……』
気付いたときAの目からは大粒の涙が零れていた。
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猫宮 - 照美と士郎のセリフそっくり。。。相変わらずブラコンな皇ちゃん好き。 (2019年10月31日 19時) (
レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
ラミア(プロフ) - お話楽しみながら見てます！ これからも頑張ってください！！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: be88fed4af (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 早速見ました。ゆっくりでいいので更新頑張ってください(^^) (2019年8月16日 21時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
狼子供ユユコ - 更新頑張ってくださいね！ (2019年8月16日 2時) (レス) id: cd680ce46f (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 更新待ってます！早く続きが見たいです(^ ^) (2019年8月15日 1時) (レス) id: 2851876f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年7月6日 19時
