自称神彼氏とチンピラ彼女

１９． ページ19

放課後になり、Aがさっさと教室を出て行こうとするのを照美が止めようとしたら、同じクラスの女子に引き留められる。









「照美君っ！その、平良さんと付き合ってるって、本当なの……？」









その女子が恐る恐る聞けば、照美は笑って答える。









照「そうだよ、Aと僕は恋人同士になったんだ」









「な、なんでなのっ？照美君と平良さんじゃ釣り合うとは思わないけどっ」








女の子がそう言った時、照美の雰囲気が一変する。








照「釣り合わない……？じゃあ君と僕なら釣り合うとでも言いたいのかい？」









「えっ！……そ、それは……」








女の子は恥ずかしいのか顔を赤らめてもじもじしている。









照「恋人って言うのは、釣り合う釣り合わないじゃなくて、好きか好きじゃないかってことなんじゃないのかい？








少なくとも、僕は今A以外には興味はないし、彼女の事が一番好きだよ」









照美はそう言うとそのまま教室を出て行った。









「て、照美君……なんであんな女なんかにっ」









「きっと脅されてるとかなのよ。そうでなきゃ照美君があんな不良ガサツ女なんかと付き合うわけないわ」








「ちょっと思い知らせたほうがいいんじゃない？」








「それ賛成ー」









哲「……女子って怖」









たまたま教室の前を通りかかった派手野はそう呟いた。

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