１３０． ページ30
試合が再開し、Aは相手からボールを奪う。
『一星！』
Aが一星にパスを出すと一星はそのボールを持って走っていく。
充「(俺の好きな、本当のサッカー……)」
一星はそのまま灰崎にパスを出した。
充「(サッカーはいつだって、熱くて楽しいものなんだっ
なのに……あいつを潰すなんて……
でも、やらないと……光を助けられないっ)
助けて、兄ちゃん……
光っ……俺は何があっても光を裏切れないっ……いつか、光とサッカーをするために俺はここにいるんだっ」
野「ここは守るよ、一星君」
野坂が一星の隣に立ってそう言う。
灰「また野坂の奴、一星に近づきやがって」
『皇帝には何か考えがあるんだろうな』
試合が再開し相手はまた野坂の方へボールを高く蹴りあげた。
野坂はまたそれを取ろうと飛び上がった。一星もそれに続いて飛び上がる。
誰もが野坂の頭にボールが当たると身構えた。
しかしその瞬間、一星は野坂の頭にボールが当たる前にボールを蹴り野坂の頭を守ったのだ。
皆はその光景を見て安堵の笑みを浮かべていた。
野「選んだんだね。本当の自分と向き合うという選択肢を」
充「……」
野「君は色んな気持ちをずっと隠してきた。
でも、何もかもを隠し続けることなんてできないんだ。さぁ」
野坂はそう言って一星に手を差し伸べる。
一星はその手をそっと手に取り立ち上がった。
野「自分の心に正直になる。道は必ず、その先に見えてくる」
充「！」
稲「そうか、野坂は一星に選ばせたってことか」
灰「あぁ……」
氷「自分を裏切り、汚いサッカーを続けるのか、それとも本当のサッカーを追い求めていくのか」
灰「そんな……どっち選ぶかわかんねぇじゃねーか」
『あぁ、今のを喰らっていたら、どうなっていたかはわからない。
野坂はあいつが正しい道を選ぶことに賭けたんだ』
稲「信じたんだな、一星を……」
『自分の命を犠牲に一星を救った……流石は世界を変える男だ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梅こんぶ(プロフ) - イナイレ大好き人間さん» そう言って頂けてとても嬉しいです！応援ありがとうございます！ (2019年6月15日 11時) (
レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
イナイレ大好き人間(プロフ) - 梅こんぶさん» こんにちは！私は梅こんぶさんの作品が占いツクールの中で1番好きです！お気に入りも追加させていただいています。無印のFF編から何度も読み返しています。挿絵もとても上手で、読んでいて楽しいです！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月15日 11時) (レス) id: 14942b900c (このIDを非表示/違反報告)
killerハリケーン(プロフ) - 梅こんぶさん» 初めまして。とても面白いです。私もイナズマイレブン大好きなのでこれからも更新頑張ってください(｡_｡*) (2019年6月11日 22時) (レス) id: 07ace89041 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 五互里笑止さん» ありがとうございます！これからも応援よろしくお願いします！ (2019年6月9日 18時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
五互里笑止(プロフ) - 何時も見させて頂いています！すごく面白いと思います！これからもお体にお気をつけて頑張ってください！応援しています！それと梅こんぶ様の絵が大好きです！ (2019年6月9日 18時) (レス) id: 80dec2e8c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年6月6日 21時
