８４． ページ34
ヒロトはその後も味方にシュート並のパスを出していく。
玲「ヒロトの性格が良く出たパスね」
晴「あぁ。スピードが速すぎるが、取れないほどじゃない」
『これが、吉良ヒロト本来の力だ』
玲「貴方は、最初からこれがわかっていたんですね。
ヒロトが必ずタツヤの言葉に応えてくれるということを」
『さぁな……だが一つ言えるのは、このチームはもう、完璧だということだ』
Aは瞳子を横目で見ると、瞳子は小さく笑っていた。
前半が終了し，皆がベンチに戻ってくる。ヒロトはAの隣に腰掛けた。
『お疲れ様。後半も頑張るんだぞヒロト』
ヒ「……お前は、最初からこれが目的だったんだろ。
だから怪我をしてでも俺が来るのをずっと待ってた」
『……そうだよ。お前に、本当のサッカーを教えてやりたかったんだ私は。
信じていたよ、ずっと』
Aがヒロトに向け微笑むとヒロトは目を見開いてからすぐに目を逸らした。
ヒロトの顔が少し赤く染まっていたことなど、Aは知る由もない。
瞳「後半、タツヤは中盤に下がって」
基「監督っ」
瞳「その足でこれ以上無理なプレーをさせるわけにはいかない。
チャンスが来るまで、足を休めておくのよ」
基「その指示には従えません」
ヒ「バーカ、言われた通り怪我人は大人しくしてりゃいいんだよ」
基「ヒロト……」
緑「前半タツヤが頑張った分、後半は俺達が走り回ってやるからさ！」
治「そして雷門には１点も許さない」
基「皆……さぁ、いくぞ！」
「「おう！」」
Aはフィールドに戻っていく皆を見て、笑みを浮かべた。しかしその笑みはどこか寂しげでもあった。
『もう、大丈夫みたいだな……私がいなくとも……』
そう呟いたAを見て、瞳子もどこか寂しげな顔だった。
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猫宮 - 76話、晴也じゃなくて晴矢です！ (2019年10月29日 16時) (
レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - お話もとても面白いので好きなのですが、イラストもとてもお上手で素敵です！ (2019年6月23日 19時) (レス) id: c5633e9a43 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！言われてみれば似てるかもしれませんね。 (2019年5月29日 19時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イラストが綺麗で上手でした。アフロディに似てるなぁと思いました。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 名無しさん» 見ました！素敵なイラスト描いていただきありがとうございます！また載せますので、これからも応援のほどよろしくお願いします！ (2019年5月29日 8時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年5月25日 1時
