６７． ページ17
Aは昔の事を思いだしていた。
ヒロトとAがまだ小さかった頃、Aはよくこの家に来てヒロトが一人でサッカーをする光景を見ていた。
Aが来ているというのにヒロトはずっと一人でボールを壁に向かって蹴っていた。そんなヒロトを見てAはヒロトのことが可哀想と思っていた。
そんなある日、ヒロトが応接室にあった高価な花瓶を割ってしまった。
だがそれを見た星二郎は、とくにヒロトを怒るわけでもなく、その場を使用人に任せ仕事に向かった。
使用人達はヒロトを心配していたが、ヒロトの目には星二郎の去って行く背中しか見えていなかった。
誰も自分を見てくれていない。父親にすら愛されていないと思ったヒロトは、次第に荒んでいった。
それからというもの、Aもヒロトと会うことはなくなり、ヒロトは独りぼっちになってしまったのだ。
今思えば、あの時自分がヒロトに寄り添っていれば、こうなることはなかったんじゃないかと、Aは今になって後悔していた。
だからこそ、Aは瞳子から連絡を受けた時、あれほど嫌がっていた強化委員としての役目を受け持つため動き出したのだ。
ヒロトに、一人じゃないことを教えてあげるために＿＿＿＿＿＿＿
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猫宮 - 76話、晴也じゃなくて晴矢です！ (2019年10月29日 16時) (
レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫華(プロフ) - お話もとても面白いので好きなのですが、イラストもとてもお上手で素敵です！ (2019年6月23日 19時) (レス) id: c5633e9a43 (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！言われてみれば似てるかもしれませんね。 (2019年5月29日 19時) (レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - イラストが綺麗で上手でした。アフロディに似てるなぁと思いました。 (2019年5月29日 16時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
梅こんぶ(プロフ) - 名無しさん» 見ました！素敵なイラスト描いていただきありがとうございます！また載せますので、これからも応援のほどよろしくお願いします！ (2019年5月29日 8時) (レス) id: b822dbf1fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年5月25日 1時
