灰色のネズミ ３【イナイレ】

１４２． ページ42

それから数ヶ月の月日が経った。









私の怪我はもうすっかり完治した。









フロイ「ほらA！こっちこっち！」









『待ってフロイ！；早いよっ！』









私はあの後、フロイと恋人同士になった。









そして今、フロイと遊園地でデートをしている。









フロイ「あっはは！Aって絶叫系苦手なんだ〜」









『だ、だってあれ、フワッて内臓が出てきちゃいそうになるんだもんっ』









フロイはそんな私を見て終始笑顔を絶やさない。









私はフロイの笑った顔が一番好きかもしれないな。









フロイ「ん？どうしたの？僕の顔に何かついてる？」









『ううん、フロイの笑った顔が一番好きだなって思ってただけ』









私がそう言うとフロイの顔はたちまち赤くなっていく。









フロイ「ちょ、ほんとさぁ……勘弁してよもう……」









『ふ、フロイ？どうしたの？』









フロイが心配で顔を近づけたその瞬間、顔をあげたフロイの唇と私の唇が重なった。









『っ！え……』









フロイ「ふふん♪僕はAの照れた顔が一番好きかな〜」









私の顔はきっと真っ赤になってる。フロイのせいだ……









でも怒る気にはなれない。それよりも幸せな気持ちの方が高まっていく。









貧民街の汚いネズミだった私が、こんなに幸せになれるなんて、当時は思ってもみなかったな……









フロイや、イナズマジャパンの皆のおかげだな……









『フロイ、ありがとう』









フロイ「ん？何がー？」









『ううん、何でもないっ』









先代……私、今すごく幸せだよ。









私を拾ってくれて……フロイと巡り合わせてくれて、ありがとう＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









END

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