灰色のネズミ ３【イナイレ】

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雨も止み、太陽がグラウンドに差し込む。









試合が再開しようとしていたその時、新条がその場にやってきた。









イリーナ様は幸いにもその場には今はいない。









新条はベルナルド様に向けあのサポーターを外すように嘆願してきた。









新条「わかっているんでしょうっ？あのサポーターが暴走すれば、選手達の身体は破壊される！すぐに使用をやめさせるべきです！」









ベルナルド「……」









そのとき、その場に戻ってきたイリーナ様にベルナルド様は再び肩をふるわせて怯えた表情になる。









そして新条はイリーナ様の方に振り返った。









イリーナ「新条……オリオンの転覆を狙い、ベルナルドをたぶらかすオリオンの裏切り者」









新条「イリーナ様っ、貴方の力はもう通用しない！私はすでにオリオンのっ＿＿＿＿」









その瞬間、新条はイリーナ様のビンタにより壁に吹き飛ばされた。









それを見たベルナルド様はさらに怯えた表情になっていた。









イリーナ「十分使えるじゃないの、これ」









イリーナ様の腕には、選手と同じ黒いサポーターがつけられていた。









イリーナ「これも、Aが実験台として成果を残した結果ね。よくやったわ」









『……はい』









そう。私はこのサポーターを完成させるための実験台にされた。









そして数々の失敗が、この怪我というわけだった。









イリーナ「貴方のお陰でよくわかったわ。使用をやめさせる理由なんてないってね」









そう言って笑うイリーナ様が、私には悪魔に見えた。

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