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私が無意味に鋭い言葉を投げつけてしまった日から一週間、一彩くんは本屋はもちろん、いつも漫画の話をしていたカフェにまで来なくなった。
そういえば連絡先すら交換していなかった。交換しようと思ったことがなかった。だって一彩くんが会いに来てくれていたから。




『いらっしゃいませ〜』




本の整理をしていたら自動ドアが開いたから、マニュアル通りに動こうとして思わず息を呑んだ。
立っていたのは肩で息をする一彩くんがいたから。私の姿を見つけると、彼は突進でもしてくるんじゃないかという勢いで私のところまで来て、両手をぎゅっと掴んできた。




『!?えっ、なん、なんですか!?』


「A、僕とデートしてほしい!明日はどうかな?!」


『でっ、はぁ!?い、いきなりやめてください!手も離してください!!』




思考回路がショート寸前だ。だけど周りの人の視線が自分達に注がれているのは嫌でもわかる。




「僕は君の気持ちを理解出来ていなかったかもしれないけど、決して理解したくないわけじゃないんだよ!」


『突然ですね!?私は一彩くんの行動が理解出来ませんけど……!』


「出来ることならAの気持ちは全て理解したいよ!僕は馬鹿だから時間がかかるかもしれないけど、それでもどうか見切りをつけないでほしい!」




発言が突飛すぎて結局何が言いたいのか全然分からない。分からないけど、




『一彩くんは、私に怒っているんじゃないんですか?私に呆れたんじゃ……?』


「ええっと、どうしてそうなるのかな?Aに怒られることはあっても、僕がAに怒ることはないと思うよ」


『それもどうなんでしょう……。じゃなくて、だったらどうして会いに来てくれなかったんですか?』




こんなのやっぱり八つ当たりだと思う。どうして会いに来てくれなかったのか、なんて私が彼に行き場のない感情をぶつけたからに決まっている。一彩くんは何も悪くないのに、いつも罪を被ろうとする。




「Aを怒らせた理由が分かってから会いに行こうと思っていたよ。でもイマイチ分からなかったから、僕は君と話す時間がほしい」


『……それが、明日デートしようってことなんですか?』


「ウム!ずっと前に藍良からデートはしないのかと聞かれたこともあったからね」




あいら……?

まあ話し合いをしたいのだろう。それがデートか……若干意味を履き違えている気はするけれど、そのお誘いが嫌なのかと聞かれると、答えはNOだった。

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ねむ - 一彩くん推しなので終始ドキドキが止まりませんでした...♡最高な物語をありがとうございます😭 (2023年2月26日 22時) (レス) @page15 id: a6f4e7ce9f (このIDを非表示/違反報告)
朱桜馨 - 主人公ちゃんとひいろが可愛い… (2020年9月17日 15時) (レス) id: 3526ff08b8 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - りんさん» りんさんコメントありがとうございます!今日ちょうどこはくくんの新作を公開したのでよければそちらも読んでくださると嬉しいです^^ (2020年5月21日 22時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 初コメです♪クレビpなのですが一彩君にハマりそうな勢いです…!!時間に余裕あればクレビのこはくでもぜひお願いしたいです*° (2020年5月21日 14時) (レス) id: 385319c63b (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 水無月さん» 最後まで応援して下さりありがとうございます。水無月さんには何度もコメいただき、とても嬉しかったです!こちらこそ最後まで読んでくださりありがとうございました^^ (2020年3月30日 11時) (レス) id: 29281c3049 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まり | 作成日時:2020年1月30日 0時

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