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『セブルス、ちょっと失礼しますよ』
数回のノックの後、薄暗い地下室の扉を開いた。
コツコツと靴音を鳴らしながら部屋の主がいるであろう奥の方へと進んでいく。
『相変わらず、この部屋はいつ来ても肌寒いですね』
「何の用だ」
眉間に皺を寄せながらこちらを見ることもせず何やら難しそうな薬品を調合している。
『いやなに、こんな薄暗くて肌寒いところに独りきりは寂しいだろうと思って……』
「………」
『………』
気まずい沈黙。
恐らく、何の用だと問いかけながらもセブルスは僕がここに来た理由を察しているのだろう。
というより、僕の訪問を予測していた……というべきか。
「己を取り繕い、無茶をするのは大概にしたまえ。
貴様に何かあれば魔法界に大きな影響を及ぼす事ぐらい、分かっているだろう」
『ぅ……分かってますよ……。
いつも迷惑をかけてすみません……、セブルス。
薬を頼めますか？』
「……」
こちらを一瞥したセブルスは、何も言わずに棚の上の方にあった深い緑色の小瓶を取り出して渡してきた。
『ありがとう、助かります』
「ふん………貴様がいつも吾輩にかけているのは迷惑ではなく心配だと言うことを早く自覚してもらいたいものだ」
『はい……。
………………ん？』
「用が済んだのならさっさと帰れ」
『ぇあ？ちょ、セブルス！！今のって！！！』
バタンと無情にも閉じられた扉。
閉ざされた向こう側で、暖かな魔力が照れくさそうに揺れているのを僕の瞳が感じ取っていた。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
