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Harry side
道に迷ってしまった僕達は、マクゴナガル先生の授業に遅れたことでかなり焦っていた。
廊下を走ってはいけないことは知っていたが、そんな事言ってる場合じゃなかったんだ。
その時、急に背後から声が聞こえた。
『こんにちは』
びっくりして後ろを振り返ると、白くてキラキラした髪をした美しい男の人が立っていた。
僕は思わず声を出した。組み分けの儀式の時に教員席に座っていた先生だ。
スネイプの隣で仲良さそうに話しているのを見て、ロンのお兄さんであるパーシーに彼は誰なのかを聞いてみた所、ロンやハーマイオニーも知っていたようでかなり詳しく教えて貰えた。
遠くから見ただけでもかなり目立つ容姿をしていたが、近くで見ると圧巻の一言でしかない。
僕達を落ち着けようと柔らかく微笑む顔がとても優しくて、僕は心からホッとした。
先生は僕達を教室まで案内してくれるらしく、助かったと内心思いながら先生の後ろをついていく。
それまで無言だったロンが小声で僕に耳打ちしてきた。
「ハリー、僕……どうしよう」
「どうしたの？ロン」
「ポップルウェル先生と言えば魔法界では知らない者はいない程の有名人だよ？それに……とても優秀な魔法使いで……非の打ち所がない人なんだ」
「うん。それはこの前君から耳にタコができるくらい聞いたよ」
「それで……僕、ポップルウェル先生にはちゃんとした生徒だって思ってもらいたくて……頑張ろうと思ってたのに
初対面で遅刻だぜ？ついてないよ………」
「仕方がないよ、ロン。広すぎる学校が悪いんだ」
それに、そんな事でポップルウェル先生はきっと君に呆れたりはしないよ。と付け加えると、少しは安心したようだ。
「にしても……本当に綺麗だよなぁ。
まるでフランス人形みたいだ」
うん。と頷きながら先生の後ろ姿を眺める。
小柄で華奢。とてもじゃないけど一見強そうには見えないけれど、スっと伸びた背筋や後ろからでもわかる綺麗な足運びも相まってただらならぬオーラを纏っていた。
『さ、つきましたよ。道は覚えましたか？』
扉の前でふわっと振り向いた先生は、本当は女の人なんじゃないかと思うくらいとても可憐な笑みを浮かべていた。
「はい、ポップルウェル先生。ありがとうございました」
先生にお礼を言って扉を開ける。
授業開始から既に15分が経っていた。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
