176話:私の代わりにこの子を! ページ39
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『ご……ごめんなさい…』
フ「君がついていながら……」
ナ「Aを責めないでくれよぉ…
オレが悪いんだよぉぉ……Aは敵を倒してくれて…オレを助けてくれて…」
ブ「あぁ、わかっている。責める気はない。
今考えるべきは移動方法だ」
ジョ「ブチャラティ、ボスは賢明です。娘を匿っているのがブチャラティだと敵に勘づかれた今…きっと何か逃げる方法を指示してくれるはずです」
ジョルノの意見にアバッキオが突っかかったその時、ボスから伝言が届いた。
次はここだ。ポンペイでイルーゾォを引き入れる。
そしてそのまま通信機を借りてリゾットと交渉。
ブ「フーゴ!アバッキオ!ジョルノ!
三人でポンペイに行き、鍵を手に入れてくれッ!
オレとミスタとナランチャ、Aはここで娘を守る!
……いや、アバッキオとAを交代させよう。
敵はスタンド使いだ、ムーディー・Bは戦闘向きじゃあねぇ」
『はーい』
ちょこちょこ小さな出来事の展開が変わってるね。
私が関与していないにもかかわらず変わるのはこういう小さな出来事だけ。大きな運命はなかなか変わらないからそこだけは安心できる。
どうしようか、と考えていると不意に誰かが私の手を握った。
『あー……えっと、トリッシュ。
あんたが不満に思うのも分かるよ、ごめんね?
でも私行かなきゃだからちょっと待っててね。すぐに帰ってくるから』
トリッシュは顔をしかめたまま手を離さない。
んー、どうしよう。……あ、そうだ。
『じゃーん!ナランチャです!
せっかくだからこの子とも仲良くなってみない?
この中じゃ一番あんたと気が合うと思うの!
…お願いトリッシュ、ダメかしら?』
ト「……。
はぁ……わかったわよ、私も子どもじゃああるまいし…」
『ありがと!帰ってきたらいっぱい話そうね』
ナ「え、えっとオレ……何すれば…」
ト「行くわよナランチャ」
ナ「は…はいっ!」
よかったよかった。
ポンペイには絶対に行かないと。
私はジョルノとフーゴと共に車に乗り込んだ。
さて……イルーゾォにどう話をつけるべきか
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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年7月27日 2時