2001に死者の帰還を (ページ21)

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158話:次に会う時がページ21

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リ「お前……絶対来いよ。来なかったら許さねぇ…」

レオが私達を探して暴れているようでカチューシャの中からの騒音が絶えない。その音は確実にこちらへ近づいてきている。

『はは、そんなに心配しないで？私を信じてよ。
うん……大丈夫、』

リ・貴「きっと大丈夫』

そうでしょ。

私は、微笑んだ。

『ちゃんと行くってば。それまで皆を守ってあげてね。
リーダーのリタがいないと皆不安がるわ。

いいわね、あんたなら分かると思うけど、港に小さな船がいつも停まってるでしょ。アレを盗んで。レオの財布、大金が入ってるから渡すね、気がかりなら船があった場所にお金だけでも置いていけばいいから。絶対足りないけど…。

……じゃあね、皆をよろしく、気をつけて』

皆が行った先を特定されないように、私はそこを離れて逆方向のフェンスを登る。

後ろで玄関のドアが吹き飛ぶ。
その時には既にリタの姿も見えなくなっていた。
私がフェンスを越え終わって向こう側に降りると、レオは私の前のフェンスを殴った。

レオ「こんな……こんな失敗は初めてだ……ムカつくなｯ…」

『残念だけど、私達はもう捕まえられないよ。
はは、挫折って経験してた方がいいよね。ははは』

レオ「このクソガキｯｯ…！！！」

『神様ってのがいるのかどうかは知らないけど、いるとしたらきっと……すごく意地悪なんだと思うよ。
死ぬほど(・・・・)努力したって、必ずしも報われるとは限らない。
あんたが血が滲むような努力して今の座に這い上がったのだとしても、

上には上がいるから』

アンタなんかに負けたくない。皆を守るわ。
私の命よりずっとずっと大切だから。

『私達は未来で必ず出会う。絶対に。
その時が最後よ』

『……待ってるわ。
あんたが弄んだ私達家族の、幸せの終点で』

逃げた私をレオが追ってくることはなかった。
視界の隅に見えた彼は、頭を抑えて夜空を見上げていた。