2001に死者の帰還を (ページ19)

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156話:私への信頼ページ19

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『……』

ルーク「……べ、別にお前を疑ってるわけじゃあねぇんだよ、ただなんでだって……思って…」

『……いや、疑って当たり前よ。
皆もルークと同じことを思ってたでしょ』

『……あのね、私は────』

レオ「よぉー、皆。集まってんな」

ジュリア「レ、レオ…？」

ここからは前回と一緒。
レオは放送で私が皆に説明したことと同じ内容を話し始めた。
全て聞き終わると、ルークがチラリと私を見た。
私はレオに聞かれないよう声を殺して皆に伝える。

『みんな……私を信じてほしい。
私ならあんた達を逃がすことができるわ。
……今から私の言う通りに素早く動いて、いい？』

彼らは小さく頷いてくれた。
よかった、なら話は早いわ。

私は側にスタンドを出した。
スピーカーからレオの息を飲む音が微かに聞こえる。
私のスタンドを見て驚いてるみたいね。
見てるんでしょ？
監視カメラに身を乗り出して。
そうだよね、だってこれはあんたの癖だもん。
何か気になることがある時は必ずこうするって、あんたの真似ばっかりしてるルークはよく見てるよ。

『…ダウン・ウェーブ』

今ここで、「罠」を発動させるｯ！！

レオ「がぁｯｯｯ！！！？なんだコレｯｯ！！？
クソｯｯｯ…！！！！！」

マイクの向こうでレオが倒れる音が聞こえた。
キッチンで気絶する前にレオの部屋に仕掛けた罠……
それは風の斬撃をその場にとどめること。
一見何もないように見えるが、私が発動させれば斬撃はその場に姿を現し動き出す！

ほら、当たった！
皆を全力で走らせ、前に現れる扉をダウン・Wで壊していく。
私達がたどり着いたのは……

シャルト「キ、キッチン…？
向こうにベッドとソファーもある……」

私は二番ベッドの下の出口を壊した。
前回と一緒、壊しちゃえば電子ロックも関係ないからね。

『出口はこの先、この梯子を降りて地下を進むと地上へ続く梯子がまたあるからそれを登る。
その先はレオの部屋だからすぐに外に逃げて。
気絶してるっぽいから慎重にね、いい？』

リ「わかった。……さっき言いかけてたこと、後で全部話してもらうからな…！」

『ん、落ち着いたらね。さぁ、はやく！』