2001に死者の帰還を (ページ17)

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154話:勝負の日ページ17

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時間は過ぎ、今夜はついにあのゲームが始まる日。
長かったな、ここまで。

リ「おい、A。ずっと呼んでるんですけどー」

『あ……あぁ、ごめん。なに？』

リ「今日の夕飯。何にする？」

『あの子達次第だなー』

ジュリア「あ、Aとリタおかえり～」

ベリー「Aー！おかえりー！」

トレイス「おぉ、お二人さん、遅かったな」

スノウ「飯どーする？」

ルーク「おれパスタがいい」

シャルト「僕もパスタ食べたいな」

シャルト。
前回は結局レオのズルによって、ジュリアの弾が命中し死んでしまった。
お別れも、ちゃんとしてあげられなかったな。

『じゃ、パスタね』

リ「うっし、やるか～」

ここからだ。
ここからが勝負。

私は洗面所で手を洗ってキッチンに戻る前にレオの部屋に立ちよった。
コレは、記憶を失う前にやっていた技…なのかな。
それをココに仕掛ける。
何事もなかったかのように自然に部屋を出てキッチンに戻ると、前回同様私達は倒れて意識を失った。

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やることはたくさんある。
今までの記憶をたどってその中からヒントを得て、少しずつ運命を壊していく。
強引になることも多いけどそれが正しい方法なこともあるから、慎重にかつ積極的に試さないと。

たくさん痛い思いをしたし、怖い思いも苦しい思いもしてきた。
もう終わらせたい。
なにより、もうみんなの死ぬところを見たくないから。

頑張ろう私。
大丈夫、きっと大丈夫だから。