55話:夢なら覚めろ ページ10
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『コーイチ、あんたはベッドの方から探して』
康「わかったよ……けどその前に、A・リカーラ。
君は失踪したことになってるようだけど」
『……そうよ。病院から抜け出したの。
あのままあそこに居たってまた別の孤児院に閉じ込められるだけだもの。
だったら連れ出しに来てくれた親友に着いていくのが妥当でしょ。
別に私、犯罪者じゃあないんだし。抜け出したって何も変わらないわよ』
康「そうかもだけど…」
『ほら、早くパスポート見つけないと。さっさと帰りなよ。
もうイタリアは懲り懲りでしょ？』
康「うん……ってそもそもキミ達のせいだろ…！？
……あ、そのライター火着けっぱなしじゃあないか！」
『！！
大丈夫よ！私が消しておくから！
じゃあ私行くから、自分で探して出ていってね』
コーイチは不思議そうに首を傾げたあとに机周辺を探し始めた。
私はライター持って、そっと部屋を出る。
そしてすぐに炎に気をつけながら横の窓から外に飛び出した。
ジョルノは部屋の窓の外に隠れていたらしく同じように飛び降りてきた。
この炎はジョルノの夢の実現への一歩。
絶対に守らないといけない。
ジョルノにライターを手渡して安全な場所を探して歩く。
階段を下りた瞬間───────
バシャｯ…
爺「おっと危ない！
スマンのぉ、ご覧通り階段掃除をしとったんじゃ…。
いやぁ、飛沫だけで水がかからんくてよかったわい！」
『……ｯ』
彼の手は水で濡れている。
炎は、消えていた。
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胡蝶(プロフ) - むさん» そのように言っていただけるなんて…！とっても嬉しいです…！更新も頑張ります、ありがとうございます！ (2022年1月2日 21時) (
レス) id: b883eb7265 (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - 胡蝶さんの作品大好きです！更新楽しみにしてます！ (2021年12月31日 10時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2021年12月4日 4時
