月光の白 <Road To Success> (ページ15)

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昨夜無事に村までたどり着き、ホテルに泊まることができた。

１人部屋だったからちょっと怖かったけれど敵に襲われることもなく朝を迎えた。
ジョースターさんと承太郎と合流し、買ったセスナ機の所まで歩いて行ったのだがココで問題が起こったのだ。

ジョ「おいおいおいおいおい、ちょいと待ってくれ！おっさあぁぁぁん！
今さら飛行機を売れんとはどーいうことだーーー！？
昨日の夜は飛行機を売ってくれると金を受け取ったじゃあないか…！！
いいか！カネを受け取ったということは売ったということだ！
これは世界の常識だぞｯ」

店主「おカネは返すよ。実は赤ん坊が病気になったね、熱が39度もある。
この村に医者がいないので医者のいる町まで連れてかねばならなくなったね」

ジョ「え！」

店主の横にいた女性が持つかごの中にいたのは、たくさんの汗をかいて苦しそうにしている赤ん坊だった。

花「赤んぼ？」

『あ、2人とも。遅かったわね』

ジョ「そ……それじゃあ向こうの飛行機はダメなのか？」

店「あれ故障中ね…。他に村には2機あるけど今出払っていて2日しないと戻ってこないね。
いいですかい？この飛行機は医者のところに行って戻るのは明日の夕方だね。そのあとにしてもらうね」

ジョ「明日の夕方？わしらにも人の命に関わる理由がある！この村に2日も足止めをくらうわけにはいかんｯ！」

店「どんな理由か知らんがこのオレにおたく達に飛行機を売ってあの赤ちゃんを見殺しにしろと言うのかね？」

ジョ「う……うぅ…、それは……」

『じゃあ貴方は私達に飛行機を売らずに私達の守りたい命を見殺しにするってわけね』

店主の言い方に苛立ちを覚えて、冷たい目で睨みながらそういい放ったが、

承「A、おれたちのためにそう言ってくれるのは嬉しい。だが少し落ち着け」

『……(そうよね、急に命を天秤にかけられても困るわよね…。それでもやっぱりあの言い方はムカつくわ…)…ふん…』

店主が私に見向きもしなかったことに更に不快感を募らせた。