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引き上げられた承太郎と「私達びしょ濡れだね」などと話していると何か音が聞こえた。
気のせいかと思ったがそうではない。



『ね、ねぇ、ちょっと待って。何か聞こえない?』



私がそう言った直後、ドガーーンッ!!!という大きな音と共に船が爆発しだしたのだ。




ポ「や…やはりあの船長爆薬を仕掛けてやがったッ!」


花「皆早くボートに乗り移れッ!」


ジョ「近くの船に救助信号を出すんじゃッ!!」






結果的に船は大爆発して沈んだが、私達は船員10名と共になんとかボートに乗り移る事ができた。先程までの騒がしさとは真逆に、今は誰も口を開かずとても静かだ。




『…水、飲む?救助信号はうってあるから、もうじき助けが来るはずよ』



少女が心配で、声をかけて水を渡した。



少女「何がなんだかわからないけどあんたたちいったい何者なの?」


ジョ「君と同じに旅を急ぐ者だよ。もっとも君は父さんに会いに、わしは娘のためにだがね」


そこまで言った時、少女が突然口に含んでいた水を吹き出した。


ジョ「こらこら大切な水じゃぞ!はき出すやつがあるか!?」




少女「ち、違う!み…皆あれを見て!」



少女が指を指した先に目を向ける。
その先で浮かんでいたのは巨大な貨物船だったのだ。


『…何か…怪しいわね……』


ジョ「A…何を案じておる?まさかこの貨物船にもスタンド使いが乗っているかもしれんと考えているのか?」


『うーん…ねぇ承太郎、貴方も怪しいと思わない?』


承「…タラップが降りているのに何故誰も顔を覗かせないのかとは、思っていた」


ジョ「!」


ポ「ここまで救助に来てくれたんだ!誰も乗ってねぇわけねぇだろーがァ!
例え全員スタンド使いとしてもオレはこの船に乗るぜッ」


『…そうよね、乗るしかないわよね…』



怪しさがぬぐえないが、この船に乗る以外の選択肢はこのまま漂流しかない。あまり気分はのらなかったが船に乗ることになった。



承「掴まりな、手を貸すぜ」


承太郎が少女に手を差し出すが、少女は隣にいた私に抱きついてきた。
ベッ と承太郎に舌を出している。


承「…やれやれ」



『ふふ、優しいのね承太郎……ねぇ貴女、名前は?』




アン「アンよ…」


『そう!可愛い名前ね!』


アン「お姉ちゃんは?」



『私はA·サンドラ。よろしくね、アン。
さぁ、私と一緒に乗りましょ?』


アン「うん!A姉ちゃん!!」



承太郎の手を借りて私達は船に乗りこんだ。

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胡蝶(プロフ) - Kirariさん» 本当ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2020年11月26日 23時) (レス) id: b883eb7265 (このIDを非表示/違反報告)
Kirari - え、、、すごい!文才が、、、!これからもがんばってください! (2020年11月26日 23時) (レス) id: 659499b88d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡蝶 | 作成日時:2020年7月5日 0時

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