第102話 調査2 ページ7
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「ほら、そこにある写真。Aちゃんも写ってるだろ? 隣はAちゃんの両親だよ」
靴箱の上にある写真を男は指差す。
祭りか何かの時の写真だろうか。彼女の他に数名の村人の姿も確認できた。
「数枚の写真しか残ってなくて。
故郷を忘れたくないからね。飾ってるんだ」
Aちゃんは手にわたあめを持ち、浴衣を身につけ、両親と寄り添うように写っている。
「おい、コイツは」
俺は村人の1人を指差す。男は写真を覗き込み、少し考えたあと思い出したように手を叩いた。
「その子も村の出身だよ。
Aちゃんの面倒をよく見てくれる子でね。右隣はその子の母親だ。
あの夜を堺に姿を消してしまったんだ。
……きっとあの戦に巻き込まれてしまったんだね」
写真の人物のあらゆる情報を隣に座る男に聞いた後、写真立てを手に取る。
「この写真借りてもいいですかィ? 」
早く旦那に知らせないと、とんでもない事が起こりそうな気がする。
珍しく俺は早足で旦那の元へ向かうことにした。
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月夜の光(プロフ) - SARAさん» コメントありがとうございます!遅くなり申し訳ありません!読んでくれて嬉しいです!カメ更新ですが、よろしくお願いします! (1月8日 20時) (レス) id: 26850a1960 (このIDを非表示/違反報告)
月夜の光(プロフ) - 寝子/猫さん» コメントありがとうございます!!遅くなり申し訳ありません!うぶな神威くんの行き着く先を一緒に見守ってください! (1月8日 20時) (レス) id: 26850a1960 (このIDを非表示/違反報告)
SARA(プロフ) - 1日で読み終わっちゃいました!大好きです♡更新またあるといいなあ… (10月1日 16時) (レス) @page5 id: 000b3a28d3 (このIDを非表示/違反報告)
寝子/猫 - 恋にうぶなかむいくん尊い (8月26日 1時) (レス) @page5 id: a46c77cf46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜の光 | 作成日時:2023年8月6日 14時