松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

後輩5 ページ30

結局、予鈴がなってしまったので、1時限目はサボることにしたAとまた子。

2人は他愛もない話をし、暇つぶしをした。


＊

4時限目は体育。

Aは着替えようとした時、また子にジャージを貸したことを思い出した。

仕方ないので、制服で見学しようと廊下で壁に寄り掛かる。

暫くして、教室で着替えていた男子が出てきた。

1番目に出てきた銀時はAが制服でいることに、いち早く気がついた。

｢Aジャージ忘れたのか？｣

『...うん。』

Aが俯くと、銀時は自分のジャージをAの頭にバサッと被せた。

そして、自分は半そで短パン。

『銀時、』

｢早く着替えろ、今日はドッチボールだからよォ、お前がいねーと面白くねェ。｣

そっぽ向いた銀時は、耳が赤かった。


＊


着替えたAだが、流石に銀時のジャージはぶかぶかだった。

その姿を見た幼馴染み3人は照れ隠しをする。

勿論3人だけではなく、他の男子生徒もAを可愛いと思っていた。


『あの、銀時、ありがとう。』

｢あー、いや。俺の方こそ、ごちそうさまです。｣

Aは訳の分からないことを言う銀時に、？を浮かべた。

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