検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:29,227 hit

後輩4 ページ29



「ツッキー先生、私今日ジャージないッス!」

Aが取りに行って暫くすると、また子は思い出したかのように話す。

「それを早く言いなんし!」

そして月詠はため息をつく。

また子は少ししょんぼりしていた。

布団にくるまっているから余計に悲しそうに見える。


そんなしんみりムードをぶち壊すかのように、保健室のドアが開いた。

『すみません。来島さんのが無かったので、私のジャージを持ってきました。』

「A先輩ッ!」

また子は感激した。

「ご苦労でありんした。また子、早く着替えなんし。そのままでは風邪を引くであろう。」

また子はカーテンを引き、Aのジャージに着替える。

その間、月詠は職員室で仕事をするとのことで、保健室を後にした。

そしてまた子が着替え終えた。

「A先輩、ホンット助かったッス!ありがとうございます!A先輩が来てくれなかったら、今頃私生きてなかったッスよ...。」

『...あーいうの許せないから。それに、幼馴染みの大事な後輩だし。このことは晋助に言ってお――』

「だ、だめッスよ!そんな、晋助先輩に迷惑なんて...」

Aは一瞬、つい最近の自分と今のまた子が重なったように見えた。

“信じてはくれませんか”



『大丈夫。迷惑なんて思ってないよ。むしろ言わない方が迷惑だと思う。だから来島さんからは言いづらいと思うから、私が言っておく。クラス同じだし。』

また子は少し頬を染めながらこう言う。

「...あの、A先輩...また子って呼んで下さいッス!」

Aは少し口元を緩めた。

そして、

『わかった。じゃあ私も、Aでいいよ。それに、敬語もいらない。普通に同級生だと思ってよ。』

ついに微笑んだAに、また子は完全に心を奪われた。

後輩5→←後輩3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (52 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
42人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 吉田松陽 , 3年Z組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ( ; ω ; ) (2017年5月4日 13時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ごめんなさい (2017年4月5日 15時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ドンだけ更新遅れてるんですかね? できれば早くしてください!<○> (2017年3月28日 18時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
ピヨノ - 超面白いですが続きまだですか? (2017年3月15日 10時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
りりりりりりりん - とても面白かったです!更新まだですか(о∀о)? (2017年3月12日 15時) (レス) id: 95f3777dd4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:坂田美奈子 | 作成日時:2016年3月19日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。