松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

後輩3 ページ28

階段を降り、保健室のプレートを目指す。









『失礼します。』

｢怪我人か、｣

『はい、しかし怪我と言うよりは、嫌がらせと言った方が正しいようです。』

｢...主、名は？｣

相変わらず煙管を片手に薬品棚から何かを探す保健の先生こと――月詠。

｢2年A組の来島また子ッス。｣

また子はソファに座り、制服を脱ぎながら応えた。

｢主は、転校生のAじゃな。｣

一度振り返り、Aを見る。

Aは不思議に思ったが、口には出さなかった。

｢A、また子のジャージを持ってきてくれなんし。｣

『わかりました。』

そう言ってAは2年A組に向かった。

＊
その頃、逃げた女子生徒は――

｢ったくなんなのあの女！｣

校舎内にある、死角で八つ当たりをしていた。

｢マジありえない。次あいつにしない？｣

｢それな。マジ死ねってかんじ。｣


先程は２人だったが、

実はこの女子生徒軍団は4人いる。

リーダー格のモブ美。3年C組。

そして、モブ美の幼馴染み、モブ花。

眉毛全剃りが特徴のモブ恵。

白々しい女No.1、モブ音。


モブモブうるさいが、読者にはご理解とご協力願いたい...。

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