松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

松下村塾3 ページ25

｢へぇ、銀時はまだ懲りていないと。｣

『先生、銀時を生徒指導してください。』

松陽の車で高校に向かう。

車に乗り、発車した刹那

桂は先ほどの出来事を松陽に報告した。

｢ったく、勘弁してくれ先生よォ、あれは事故っつってんだろー。｣

｢私が注意しているのはそこではありませんよ。
事故は仕方の無いことです。ですが、その後が問題ですね。｣

『銀時が重すぎて骨が砕けるかと思いました。』

｢は！？おま、それは言い過ぎだろー！｣

銀時が焦りながら否定する。

そして、いつの間にか銀魂高校。

『ありがとうございました。』

｢お礼なんていりませんよ。これは私の義務です。｣

松陽は相変わらずの笑顔だが、Aは少し寂しかった。

義務と言われたことで、縮まった距離が少し離れた。

｢A、大丈夫か？｣

ぼーっとしていたAに声を掛けたのは桂。

『え、あぁ。うん。』

Aが返事をすると、桂はAの手を握り

校門をくぐった。

｢ヅラァ、テメェ随分と調子良いじゃねーか。｣

不機嫌そうにする高杉。

銀時はというと、罰として今日1日松陽のお手伝い係なんだとか。

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