松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

松下村塾1 ページ23

次の朝、Aは松陽に起された。

『お、おはようございます。』

｢よく寝れましたか？｣

Aは一応はいと応える。

｢それはよかった！朝ごはんができていますから、一緒に行きましょう。｣

『え、あ...。』

松陽に腕を引かれ、朝食を食べに向かった。


＊
そこには子供たちが沢山いた。

そして、勿論Aはいっきに子供たちの視線を集める。

｢お姉ちゃん誰？｣

｢お姉ちゃんかわいい！｣

｢もしかして、お姉ちゃん...



松陽先生の彼女だー！｣

その子の発言により、子供たち全員私を茶化し始めた。

｢いけませんよ、本当のこと知ら――｣

｢ちげーよ、そいつァオレの女だ。｣

なんとここでまさかの高杉君。

松陽からAを奪い、手首を掴み、もう片方の手はAの腰に回す。

『何してるの。』

｢いいじゃねェか。｣

そう言って彼は色っぽく笑う。

そして、鼻がスレスレなくらい顔が近い。

｢晋助、朝から破廉恥ですよ。｣

『そうだよ晋助。ほらみんな見てる。』

すると高杉はその手を離した。

｢なーんだ、晋助兄ちゃんの彼女かー。｣

｢ちぇっ、つまんないのー。｣

文字だけではわからないが、実はこれを言ったのは桂と銀時だった。

｢テメェらぶっ殺す。｣

朝から賑やかな松下村塾であった。

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