潜入調査3 ページ18
『どうぞ。』
グラスに注がれたシャンパンに口をつけたのは、高杉だった。
「ところで姉ちゃんよォ、まだオメーさんの名前聞いちゃいねェんだが、」
『申し遅れました、今宵皆様の担当をさせていただきます、ファレーです。』
「ファレー...ミドルネームか?」
桂が少し痛いところをつく。
『そうです。ここでは、本名を明かすことを固く禁じられていますから。』
すると、銀時がAに顔を近づけながら言った。
「姉ちゃんどっかで会ったことねーかァ?」
Aは思う。
“コイツ分かってるクセに私って気づいてるクセに...。”
『そうですか、世界には似た顔の人が3人はいると言われておりますから、きっとその方とお間違えなさったのでしょう。』
Aは正直、心拍数が上がって落ち着かなかった。
そして、誤魔化すようにトイレに逃げようとした時――
「「「A」」」
振り返ってしまった。
大好きな幼馴染みの声に。
『っ!』
その瞬間、銀時に腕を引かれ、彼の腕にすっぽり収まってしまった。
そして、桂のジャケットがAの元にあった。
「そのような露出度の高い服装を、俺達以外に見せるとは、後でお仕置きが必要だなA!」
そう言って次々とここの運営者である男を倒していく3人。
銀時はそんな中でもAをがっちりと抱きしめていた。
『銀時、もう、やめて。お願いだから、やめてよ...。』
「やめてだァ?ふざけんじゃねー!俺らに黙ってこんな水商売なんてしやがってよォ。やめるなんてできねーよ!」
あっという間だった。3人は違法者を全員倒した。
「おのれファレー!貴様覚えておれ!」
『旦那!私は――――』
「コイツはなにも悪かァねーよ。悪ぃのはテメーらだ。」
手を後ろで縛られ、正座させられているこの店の最高責任者、Aが旦那と呼ぶ男の前に、お巡りさんが現れた。
「こんばんは、早速ですが、労働法違反で逮捕させていただきます。」
相変わらずの笑顔で、我らが担任吉田松陽がいた。
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銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ( ; ω ; ) (2017年5月4日 13時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ごめんなさい (2017年4月5日 15時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
銀魂が超スーパーウルトラミラクル好き! - ドンだけ更新遅れてるんですかね? できれば早くしてください!<○> (2017年3月28日 18時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
ピヨノ - 超面白いですが続きまだですか? (2017年3月15日 10時) (レス) id: ce9256483a (このIDを非表示/違反報告)
りりりりりりりん - とても面白かったです!更新まだですか(о∀о)? (2017年3月12日 15時) (レス) id: 95f3777dd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂田美奈子 | 作成日時:2016年3月19日 14時