松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

委員会3 ページ14

授業が終わったあと、桂はAに話しかけた。

｢なぁ、今日お前の施設に行ってもいいか？学級委員のこれからの活動について話したいのだが...。｣

『...施設は子供たちで賑やかだし、ファミレスとかじゃダメかな』

｢では学校が終わったらトトスで会おう。｣

『わかった。』


＊

｢今日の様子はどうでした？小太郎。｣

｢学級委員の話し合いでファミレスに行ったのですが、4時半に帰らなければ行けないと言ってAは帰宅しました。｣

｢そーいや、前にラクドナルド行った時は２時に帰ったな。｣

今日の出来事について話す。どうやらAはできるだけ早く帰りたがるようだ。

勿論、学級委員の話し合いというのは、ちゃんとした内容だ。

だが、何時にAが帰宅するのか、そのパターンを把握するために呼んだのもある。

まぁ、桂からしてみれば一石二鳥、いや、三鳥か。

｢ではもういっそのこと、潜入調査をしましょう！｣

松陽が名案だと言わんばかりに、掌に拳を押し付けた。

｢潜入って先生よォ、あの違法クラブは会員制だぜ？ぱんぴーの俺らがどーやって入るってんだ？｣

｢そうですね...どうしましょう。｣

｢いや考えてねーのかよ！｣

銀時が激しくツッコんだ。

｢あ、私の知り合いに協力してもうことにします。連絡はしておきますが、一応3人も準備をしておいてくださいね。｣

3人は顔を合わせ、同時に“俺達以外に、先生の知り合いなんていたんだ”と思ったのであった。

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