松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】 (ページ1)

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入学式1 ページ1

春休みもあっという間に終わり、新学期が始まった。

銀魂高校は今日、入学式が行われる。

この小説の主人公―――Aはクラスの表に目を通し、3年Z組へ足を運んでいた。

先月まで沢山掲示物が貼られていた廊下も、今は殺風景だ。

でもまぁそれはそれで、“新学期”というものをより一層高めていた。

そして、

｢っA！｣

『小太郎...ぐるじぃ...』

教室に入った瞬間、抱きついてきたのは幼馴染みの桂小太郎。

男子なのに髪の毛が背中まであり

実に個性的。そして、

｢悪い！大丈夫だったか！？｣

過保護。

｢おいヅラ、あんま調子のんじゃねーぞ。A嫌がってんだろー。｣

そんなことを言いながら、桂をドンと突き飛ばし、Aの美尻に触れているのは、こちらも幼馴染みの坂田銀時。

むっつりスケベとはまさにこの男。

『銀時...きもい。』

それでも銀時は離れようとしない。

Aはある女子生徒からの視線を感じていた。

｢ちょっと貴女！銀さんとはどういう関係なの！？｣

『...他人です。赤の他人。あの、よかったら連れて行ってください。ホント、困ってまして。』

｢え！？そうなの！？それなら早く言いなさいよ！銀さぁん、行きましょ♡｣

猿飛あやめ――銀時のストーカーである彼女は喜んで彼を連れて行った。

｢ったく、白夜叉とも恐れられたヤツが女ひとりにまともな話もできねーとは驚きだ。｣

嘲笑うように言い放つこの人もまた、Aの幼馴染み、高杉晋助である。

『晋助、おはよう。』

｢あぁ、はよ。やっと同じクラスだなァ。｣

クールな彼は、実はヤンキーといったところか。

でもそれは、悪いヤツを倒すだけのいわゆるマイルドヤンキーである。

いや、エレガントヤンキーじゃね？