大好きな君が心配なんです【すとぷり】

7.寝不足(ジェル) ページ19

すとぷりタグのランキングを眠いな〜と思いながらボーッと見ていたら、3位にこの作品が入ってて一気に目が覚めました、ありがとうございます。
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最近、すごく寝付きが悪い。

決して眠くない訳ではないのだが、ベッドに入り無心になろうとすると、どうしても頭によぎってしまうことが原因。


それはまたも“会社のこと”。

まあ、前みたく人間関係が上手くいかないという理由ではない(※『5.過呼吸』参照)。むしろその辺は、あの上司とも顔を合わせることも無くなり順調だ。


今度の気がかりは、少し先に控えた“プレゼン”だ。

普通……少なくともこの会社では通常、今年入ったばかりの新入社員が1人で任される何てことは無いのだが、私は持ち前のコミュニケーション能力の高さから評価を得て、異例に1年目でプレゼンを任されたのだ。


折角のチャンス、断る理由なんてなかった。

でも「期待してるぞ」何て言葉を掛けられ、笑顔で『頑張ります！』と応えたものの、正直なところ不安で仕方ない。


プレゼンまで残り1週間を切ってしまった。

ベッドに入れば、毎日考えたくもないのに頭をよぎってしまう。体は毎日仕事でヘトヘトなのにたまったもんじゃない。


『…あーーもう！！寝れない！』ｺﾝｺﾝ


1人ベッドでジタバタ暴れていると、部屋のドアがノックされた。


「A、入るで？」

『？ジェルくんじゃん、どしたの？』

「いや、何か叫び声みたいなん聞こえたから…」

『あぁ、ごめん。全然寝れなくてうわー！ってなってた』

「うわーって何なん」


そう言って笑いながら、ジェルくんが側に寄ってきた。そして私の頬に手を添えて、親指で目元をそっと撫でてくる。


『え、何？』

「……Aさぁ、ここ何日かあんまり寝てへんやろ。クマ凄いで」


実際、自分でもそれは気付いていて、朝お化粧をするときにコンシーラーで必死に隠していた。だけど、メンバーの中で比較的朝が早いジェルくんはスッピンのまま顔を合わせることも多く、私の顔色に気づいていたようだ。


「何か嫌なことでもあった？あったらすぐ相談して言うてるやろ？」

『ないない！嫌なことはない！ただ……その、不安なことは、ある』

「…ほんなら、眠くなるまで俺が話聞くわ」


そう言って、ジェルくんはベッドに入り私の隣に寝転んできた。


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関西弁違ったらすみません。

ジェルくんの口調を思い出して頑張ってはいます…見逃して…。

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