○。休憩23 ページ24
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「梟谷は…まず赤葦くんのゲームメイクが素晴らしいと思いました」
「っ…!ありがとうございます」
「えー!おねーさんおねーさん俺はー?」
「あ、もちろん木兎くんのスパイクも凄かったですよ!クロスとストレートの打ち分けのタイミングも完璧だったと思います」
そう言うと木兎くんはこれでもかというほど、目を輝かせてくれた。
え、そんなに嬉しかったのか。
彼なら褒められる機会なんて沢山あるだろうに…
「後プラスαアドバイスするならば…やはりこれも木兎くんですがメンタルですかね…?もう少し安定すればさらに良い選手になる事間違い無いですよ!」
「だ、そうですよ木兎さん」
「わ、わかってるよ!てかおねーさんがこうやって毎試合見に来てくれるっていうなら俺絶対無敵になれそう!」
「か、考えときますね」
さすが天然イケメン木兎くん…
聞き方によってはだいぶ問題だよ…
「以上です…皆さん本当にお疲れ様でした」
「「「あざーす!!」」」
「ありがとう、やはり君が言うのと私たち監督勢が言うのとでは選手達の心意気も違うね」
「そ、そんなことはないですよ!?」
皆んなが次の試合に向けて解散していったのを見届けていると、いつのまにか隣に猫又監督が立って満足げに笑っていた。
「むしろお役に立てて何よりでしたよ…」
「はは、それは安心してくれ。あ、それはそうと…」
そう言って猫又監督はふと、思い出したかのように窓の方を見た。
ん?なんかやな予感…
「今日はこの後この近辺に台風が直撃するらしいが…傘だけで帰れるかな?」
「……マジですか」
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「だから迎えにきて欲しいんだって…………そう………………あのな!!お前のせいで私はここにいるんだろーが!!」
体育館の外の軒下。
電話に向かってこれでもかってくらいの大声で怒鳴り散らした。
あらやだ、向こうにいた先生ビクッとさせちゃったわ。手でも振っとこ。
「もぉ………お兄様ったら御冗談がお上手だこと♡」
『…何いきなり気持ち悪りぃ声出してんだよ…』
「いい加減ぶっ飛ばすぞてめぇ」
『電話越しに凄まれても怖くないでーす』
…………自然と左手拳の握る力が強くなる。
あらいけないいけない、暴力なんて!
可愛い私にあるまじき行為だわ♡
『…誰が可愛いんだ?』
「あんたの妹」
『冗談は顔だけにしろよ」
「見えてねぇだろ顔」
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naonao(プロフ) - この話めっちゃ好きです! (2021年10月18日 17時) (レス) id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
おたくおむらいすボケぇ(プロフ) - このお話大好きです!!夢主ちゃんの毒舌度が好きです!!後,僕もねいまーるさんに拍手を送ります!(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ (2021年3月21日 21時) (レス) id: f95a633101 (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - サクラやん?さん» すみません、話を進めるために設定に入れさせて頂きました。今後の参考にさせて頂きますね、ありがとうございます(^_^;) (2020年2月2日 7時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
サクラやん?(プロフ) - なんか、不良グループとかそういうので面白さ半減、中二病な設定なくしたら面白い。 (2020年2月2日 0時) (レス) id: 057c457e4d (このIDを非表示/違反報告)
ねいまーる(プロフ) - メイリ―さん» 何度も見返して頂いて本当にありがとうございますー!続編準備出来ましたのでそちらも楽しんで頂けたら嬉しいです!! (2020年1月31日 22時) (レス) id: d13fa39a3d (このIDを非表示/違反報告)
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