【ハイキュー】私はただのコンビニ店員なんだが2

〇。休憩22 ページ23

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「じゃあ梟谷はどう思う？」


「一見木兎くん中心に回しているようにも見えますが…あれは周りのサポートあってこそのスタイルですね。フォロー力が違う。何より赤葦くんの冷静なゲームメイクが素晴らしい」


「木兎については？」


「テンションの変化が少々激しいですが…他は完璧ですね。ストレートとクロスの打ち分けも出来てますし判断も鋭い…。メンタル面以外は非の打ち所がない選手です」


「随分と褒めるねぇ…。仲も良いみたいだし」


「良いですが…それは関係ないですかね」





事実だ。





「素晴らしい観察眼はお兄さんの教育の賜物かな？」


「テレビで試合見るたんびに感想を求められるので…。見方を知ってるだけですよ」


「それにしても凄いものだ。さすがだよ」




そう言って満足げに頷く猫又監督。
嬉しいけど、クソ兄のおかげだと思うと素直に喜べないぜ…




「試合が終わったら君が思ったままを言ってやってくれ。君なら全部任せて大丈夫そうだ」

「りょ、了解です」

「君の言う事なら皆んな聞きそうだしね」

「そんなことはないですよ！？」





むしろ反感を買わないか一抹の不安を抱いてる。



ピピーという笛の音と共に試合が終わった。選手達が皆んなベンチに戻ってくる。

汗をかいて皆んなお疲れ顔。



勝ったのはギリギリで音駒。でも梟谷との差は3点ばかだし…普通に逆転もありえた試合だった。
さすが全国トップクラスのチーム同士だ。




「では梅原さんから感想を」



両チーム選手が集まってから猫又監督に促され前に出る。全員の視線が私に集まった。

き、緊張する…



「え、えっとですね…」



いざ言おうとすると声が震え、頭が真っ白になりそうになった。




「ね、音駒は守備に強いチームなんですね。チームの要のレシーブ力がすごく伝わってきました。特に夜久くんとか…」



夜久くんのレシーブすごかった…。
あんなの取ったら腕もげるよ普通。




「『穴がないコート』っていうのはこういうのを言うんだなと思いました。後は今以上にアタッカーの正確さが出てくればより強くなれると思います」


「リエーフだな」


「わかってますよ！」




多分だけどリエーフくん、あのみかんアイスの子だよね…
何となくだけど顔覚えてた

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