検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:3,575 hit

五作品目 ページ6

Aside

放課後キャンバスなど絵を描くために
必要なものだけ持ってグラウンドの
描く場所の視点を決める。

「どこにしよう…なるべく人が見えて…
でもグラウンドや景色も描けそうな視点…」

少しずつ一歩でなく半歩ずつ移動していく
円を描く様な歩き方で視点を決める。

「うーん、ちがうなぁ…」

と言いながら動いていたけれど
ある一点で動きを止めた。

「…ここ、いいかも。」

第一グラウンドも第二グラウンドも
見える位置。木の近くで、
第一グラウンドよりにたって
第二グラウンドも見るような位置。

「これなら描けそう。」

私はまずシャーペンを取り出して
物の位置などを大雑把に描き出した。

それを練り消しで薄くして
細かくどんな形かなどをわかりやすくするため
アタリ描いていく

「…ここはもっと近い方が作品にした時
綺麗に見えるかな…
遠目から作品見た方が早いかも…」

と描いていた手を止めて
一度作品を遠くから見ると
描いていたところがおかしくなっている所を
正すことが出来る。

「ここの遠近法ちょっとおかしくなってる
……あ。でもここはこのまま残した方が綺麗」

色々描き足して描き直して。
少しずつキャンバスに描かれる風景は
綺麗になっていく。

?「俺も投げたいのにー!!」

と大きな声が第二グラウンドから
聞こえて思わずビクリと体が跳ねた。
急に聞こえる音は苦手でどうしても驚いてしまう

「…!び、ビックリしたぁ…
にしても、大きな声。さすが野球部」

集中しなきゃと首を振って
第二グラウンドの部分もアタリを足す。

陽の当たる方向はまだあまり気にしなくて
いいけれどとりあえず矢印で方向だけ描いておく

ネットの見え方を考えながら
キャンバスではなくスケッチブックに描く。

細かい部分はどうしてもスケッチブックに
最近は見直し出来るからと描いてしまいがち
細かく描きたさないといけなさそうな
部分は全部スケッチブックに一覧を
書いておけばまた描く時に少しだけ
自分が楽できる。

そうして一覧を作ると多くなって
一日複数個描かないといけないかも
なんて考えていると

春市「花房さん」

と春市君が話しかけてきて

「どうしたの?」

春市「水分補給してる?」

「あ。忘れてたや。ありがとう。」

春市「だめだよ、水分補給は
ちゃんとしないと…日が強くない時でも
脱水症状起こしちゃうから」

「うん、次から気をつけるね」

春市「それ作品?」

「まだ途中だけどね」

君と話す時間は陽だまりみたい

六作品目→←四作品目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 小湊春市
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ルチア(プロフ) - 百瀬飴さん» ほんとですか!ありがとうございます (2020年6月27日 19時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬飴(プロフ) - ルチアさん» あ、あ、な、無いです……!!是非是非作って欲しいです…! (2020年6月27日 16時) (レス) id: 19f4ceaf66 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - あの!主人公のイメージ画像ってありますか?なければ、是非作らせてほしいです! (2020年6月27日 11時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:百瀬飴 | 作成日時:2020年6月25日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。