十五作品目 ページ16
Aside
｢どうしよ…期限近いし…もう断れないし…｣
と放課後一人でキャンバスの下書きをなんとか
描き直していると
春市｢大丈夫？Aちゃん。
期限近いんじゃ…｣
｢遅くまで残って進めればなんとかなるかも
って…ところかな…｣
春市｢あんまり遅くなると心配するんじゃ…｣
と言われ首を振りながらこう言う。
｢大丈夫。両親いないから
おじいちゃん達は海外にいるし。｣
春市｢っ…ごめん｣
｢いいよ。慣れてる。
それに春市君も悪気があった訳じゃないし｣
と笑いかけると
春市｢あの確認とか取らなきゃいけないけど
期限最終日までうちの寮に
泊まれば間に合うんじゃないかな…？｣
｢え？｣
亮介｢間に合うんじゃないー？｣
先程までいなかった御幸先輩達が戻ってきて
御幸｢礼ちゃんから許可もらったから
花房も用意しとけよ｣
｢え？｣
つまり私青心寮でお世話になる？？
高島｢Aさん乗って。
すぐに荷物取りに行くわよ｣
｢え？あ、は、はい……｣
こんなにバックアップして貰えるなんて
久しぶりだ…なんか泣きそう……
と思いながら必要な荷物をいくつか
リュックやキャリーケースに入れて
帰ってきた。
｢な、なんかあっという間……｣
亮介｢おー、流石早い｣
｢こんなにバックアップして貰えたの、
久しぶりで……あの、その…｣
御幸｢花房〜謝るなよ？｣
春市｢Aちゃんこういうとき言うのは？｣
｢あ、ありがとう…ございます…｣
困惑している思いと泣きそうな思いと、
色んな思いが混ざって私どうにかなりそう。
あぁ、こんなに優しい人たちなんだ。
その期待に
｢こんな優しくしてくれてる人達の
期待に応えたい。｣
私は部屋の中で一目散にキャンバスに
色を塗っていく。
色の塗り方は前と変えて水彩に。
この人たちの暖かさはアクリルとか
油性とかそんなんじゃない。
水彩の色んな色が混じって、
暖かな色なんだ。
最初に塗ってた色や影の付け方をやめて
水彩で暖かな色を増やした。
彼らの優しさや努力を表す色に。
ほぼ丸々三日間を使って出来上がった作品は
美術の先生や先輩達にも好評だった。
それに皆私が閉じ込められたのを知って
とっても心配してくれた。
私をとても可愛がってくれた先輩や
同じ同級生なんかは
無事でよかったと泣いていた。
ノートは春市君に見せてもらったり
金丸くん達同じ一年生に教えてもらったので
なんとか三日間の授業には追いつくことができた
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ルチア(プロフ) - 百瀬飴さん» ほんとですか！ありがとうございます (2020年6月27日 19時) (
レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬飴(プロフ) - ルチアさん» あ、あ、な、無いです……！！是非是非作って欲しいです…！ (2020年6月27日 16時) (レス) id: 19f4ceaf66 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - あの！主人公のイメージ画像ってありますか？なければ、是非作らせてほしいです！ (2020年6月27日 11時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百瀬飴 | 作成日時：2020年6月25日 20時
