十三作品目 ページ14
Aside
誰かの声が聞こえる…わからない…春市君?
野球部の皆の声が聞こえる…
「ここ………だよ」
泣いたあとだから中々声も出ない。
でも探してくれてるんだ。
声を出さなきゃ…少しでも、少しでも。
「ここ………にいる……よ」
春市「花房さん!!!」
「…!」
春市「よかった…よかった……」
「は、るい、ちく……ん」
とてもほっとした顔をしていて
私も思わずまた泣いてしまった。
亮介「春市そっちに……いた!!
花房!よかった……俺皆に知らせてくる」
亮介先輩も野球部皆
私を探してくれてたのか…
春市「お願い兄貴。
俺は花房さん抱えて降りるね」
亮介「それぐらいして当然。」
と亮介先輩は先に降りて
全員に知らせに行ったみたい
春市「花房さん立てる?」
「た、多分…」
フラフラしながら立つと
春市「あわわ、無理したらダメだよ!」
と春市君が私をお姫様抱っこしたのだ。
「…は、春市君、お、重いでしょ…」
春市「全然。軽いよ。Aちゃん」
「今、名前…」
春市「あ……その、名前の方が
反応してくれるかもって…
探してた時名前で呼んでたから…」
「そのまま、名前で、呼んで。
なんだか名字って他人行儀みたい、だから」
春市「う、うん……」
春市君は名前呼びに照れながら
階段をゆっくり降りていく。
皆の元に戻ると
御幸「よかったな。腹減ってるか?」
と聞かれこくりと頷くと
御幸「軽めに作るか。それと飲み物もいるな。」
迷惑かけて申し訳ないなんて考えていると
御幸「迷惑とか思うなよ?
今回仕方ないんだからな。」
亮介「それより俺たちありがとうって
後からでもいいから言ってくれた方が
嬉しいかな」
沢村「そうだぞ!!」
降谷「うん、無事でよかった。」
皆心配した、見つかって良かった。
そう言ってくれた。
「心配かけて、ごめんなさい。
あと、探してくれてありがとうごさいます。
春市君は見つけてくれて、ありがとう。」
全員『どういたしまして!』
春市「ううん、怪我とかなくて
本当によかった」
なんだか恥ずかしくて顔が赤くなった。
御幸「とりあえず寮に戻るぞ。
食堂でなんか作るわ。」
御幸先輩って家庭的なんだ…意外。
とりあえず水を貰って誰が
こんなことをしたのかと亮介先輩が
私に問いかけてきた。
「女の人だったと思います。
複数人…でも、顔を見る前に
扉が閉まったので顔は見れてないです…」
御幸「もしかして亮介先輩が見た
女子達じゃないんすか?」
女子達?
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ルチア(プロフ) - 百瀬飴さん» ほんとですか!ありがとうございます (2020年6月27日 19時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬飴(プロフ) - ルチアさん» あ、あ、な、無いです……!!是非是非作って欲しいです…! (2020年6月27日 16時) (レス) id: 19f4ceaf66 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - あの!主人公のイメージ画像ってありますか?なければ、是非作らせてほしいです! (2020年6月27日 11時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬飴 | 作成日時:2020年6月25日 20時