一作品目 ページ2
Aside
今日は青道高校の入学式。
真新しい制服に身を包み、
初めての青道への道を歩いていく。
新しく買ったカバンにまだ部活は
始まって無いけれどスケッチブックや
筆記用具、本など必要なものを入れてきた。
A「…(ほんと、広いなぁ…
どうせ友達なんて出来ないだろうし
ぼっち生活頑張るか。)」
そう、私の行っていた中学から
青道に行ったのは私だけで。
知り合いいないから最初からぼっち
からの話すの苦手なド陰キャなので
さらにぼっち確率アップ
運動は苦手だし、ほんと友達と
同じ高校行っておけばよかったかも……
なんて後悔中な私は先輩たちの指示に従い
教室近くの廊下に集まっていた。
ほんと、人いっぱいで無理……
なんて考えているとまだ時間があるので
その場にいるのであれば話したりして
構わないと言うので私は話す友達もいないから
本を読むことにした。
やっぱり本持ってきてて正解だった。
話しかけられにくくもなるし、
それに昔から本を読むのは好きだったから。
入学式も忙しなく終わり、
私は誰にも見つからないように、
桜の木の元に行きスケッチブックに
筆記用具を取り出した。
近くにベンチがあったのを見つけて
そこに座り描くことにした。
真剣に描き始めて数時間。
そろそろ帰ろうと思って片付け帰っていた途中
唐突に後ろから話しかけられた。
?「あ、あの…すみません…!
あの、お、落としましたよ……!」
「…す、すみません…ひ、拾ってくれて…
その、あ、ありがとうございます…」
同じクラスの人に話しかけられて驚く私。
同じ目隠れでなんとなく覚えていた。
?「あ、同じ…クラスの人ですよ…ね?」
彼は確認を取るように聞く
「は、はい。そ、そうです……
同じクラスの、花房……花房Aです。
え、えっと……」
?「あ、俺は…小湊、小湊春市。
三年に兄貴がいるから良かったら名前で
呼んでくれると嬉しいよ。
よろしくね、花房さん」
そう彼は微笑んだ。
桜の木の近く。
恋が芽生えた日。
彼の前髪の隙間から、
確かに、
彼の目が見えた日。
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ルチア(プロフ) - 百瀬飴さん» ほんとですか!ありがとうございます (2020年6月27日 19時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬飴(プロフ) - ルチアさん» あ、あ、な、無いです……!!是非是非作って欲しいです…! (2020年6月27日 16時) (レス) id: 19f4ceaf66 (このIDを非表示/違反報告)
ルチア(プロフ) - あの!主人公のイメージ画像ってありますか?なければ、是非作らせてほしいです! (2020年6月27日 11時) (レス) id: 0eb92ca247 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬飴 | 作成日時:2020年6月25日 20時