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｢だろうな。
待ってたぜ、本当の『1番槍』｣
ミルフィオーレ随一を誇る突破力はデンドロではなくてあの匣兵器らしい。
とんだ宝の持ち腐れがいたものだ。
｢あの嫌なガキを殺せ！
行け！
『
ドドドッ、と沢田に向かって突っ込んで行く雷猪。
対する沢田は受け止めるつもりのようで、動く気配はない。
｢これくらいの攻撃止められなければ、入江のところまで辿り着けそうにないからな｣
ガッ！
突っ込んできた雷猪を受け止め、そのまま壁に激突する沢田。
ほんの静寂の後。
辺りに積み上げられた箱を吹き飛ばしながらも、雷を散らす猪を片手で止めている沢田の姿が見えた。
後ろ側に伸ばしているもう片方の手からは柔の炎が勢いよく吹き出ていることから、飛んで行くのを抑えているようだ。
沢田が両手が使えないのをしめた、と言わんばかりにデンドロが槍を持って襲い掛かる。
けれど、猪の後ろから飛び上がってきたデンドロに膝を突き上げることで上に飛んだ猪をぶつけ、両者共々吹っ飛んでいった。
｢くそっ、なんてことするんだな〜！！｣
すぐさま起き上がったデンドロは、沢田が先程立っていた場所にいないことにようやく気付く。
彼が天井に立っていることに。
｢────終わらせるぞ｣
そう言って静かに降り立ち、構えをとる沢田。
｢優しくしてれば調子に乗りやがって！
こうなれば！
3本同時の『
死ねぇぇ！！｣
猪の2本の角と自身の持っている槍を沢田に向けるデンドロ。
それに対して沢田は構えていた左手を後ろに回した。
瞬間。
沢田の両手からそれぞれ柔の炎と剛の炎が溢れ出、彼の前方にいたデンドロの姿は消えた。
────『
不完全でありながら、炎の量は圧倒的だった。
離れて見ていたのに炎の熱を感じたほどだった。
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
