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｢
端末の地図を確認しながらラルが告げた。
無意識に思考の海に沈んでいたようで、ハッと我に返る。
いけない、ここは敵地で、原作外のことがいつ起きるかわからないのに。
｢施設破壊に入る前に、この奥にある警備システムサーバーを破壊するんだったな｣
｢そうだ。
警備システムをダウンさせれば……基地内の索敵能力を麻痺させることができる。
その気に乗じて主要施設の破壊と入江正一への奇襲をする｣
と、笹川が沢田の腕をとって治療をすると言ったので、慌てて距離をとる。
ラルにそれを咎められなかったことにホッとしつつ、遠目に晴れの炎を見遣った。
……感覚的なものだから、理由はなんとも言えないのだけれど、雨や晴れの炎とは相性が悪い。
私が近くにいるだけで、その炎が消える場合があるのだ。
この雹の炎はなかなか、扱いが難しい。
炎と接続できるものがあると勝手に体内から出て来て、辺りのものを消そうとする。
流石に今は修行したから近くにいる、主に具合が悪い人に害をなすことはないけれど。
匣を使うのはひとりの時にしよう。
先程の『X BURNER』の話題で盛りがっているところ、治療は終わったようだ。
そろりとさりげなく先程と同じ立ち位置に戻る。
｢沢田、怪我は治った？｣
｢う、うん、大丈夫だよ｣
｢極限にきっちり治したぞ！｣
｢……なら良かった｣
｢そういやA、さっきなんで後ろに下がったんだ？｣
なんかあったのな？とキョロキョロ辺りを見回す山本に頭を振る。
｢なんでもない。
……それより、君たちが戦った『電光の
｢…てめーも気を付けた方がいいぜ、天然女｣
話題を出して話を逸らすと、重苦しい声音で獄寺が忠告した。
｢なんつーか、びりびりってしてて…鋭い感じだったな…｣
それにぽろりと感想をもらす山本。
少しだけ負けた時の悔しさが滲み出ていた。
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茨の谷の第二王子 - 失礼します。作者様のオリジナルのクラウディオが好きになりました。この作品もとても好きです！では失礼しました。 (2022年4月10日 23時) (
レス) @page40 id: d096c6aa19 (このIDを非表示/違反報告)
いよかん(プロフ) - はじめまして。コメント失礼させていただきます！楽しく初めから拝見させていただいています。とても面白いので、この先の編集も頑張ってください！続きが楽しみです！ (2019年12月31日 0時) (レス) id: d78091d13b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - 睡さん» 大丈夫です。気長に待っています！ (2019年11月30日 22時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
睡(プロフ) - ヴァリニャーさん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません。現在話の一部を編集し直しているので、非公開にしています。ずっとこのままにしておく訳にはいかないと思ってますので、編集が終わり次第直ぐに非公開を解除します。ご迷惑をお掛けします。 (2019年11月30日 2時) (レス) id: f30aba68fb (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリニャー(プロフ) - コメント失礼します。話が未公開になっていると思うのですが、作り直し中とかでしょうか？ (2019年8月26日 5時) (レス) id: b91bae42af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡 | 作成日時：2017年10月10日 10時
